わかりやすいスライド、インフォグラフィックのポイントとは?

わかりやすいスライド、インフォグラフィックのポイントとはなんですか?

目的は、セミナーや動画講義、SNSで説明に使います。
対象は、日常生活で忙しい一般ユーザーです。
パッと見て興味があれば、詳しく見てくれるでしょう。
主に、ITの概念や使い方、比較、手順などを説明します。
パワーポイントのようなスライドです。ワイドスクリーンサイズです。

【スライド・インフォグラフィック作成の要点】

■基本設計
・1枚のスライドに1つの考えだけを入れる
・文字は24ポイント以上で読みやすく
・背景と文字は強いコントラストで
・余白を十分に取り、ごちゃごちゃさせない
・フォント、色、レイアウトを統一する

■情報構成
・導入→本論→まとめの流れを意識
・最初に全体像を示し、その後で詳細に入る
・見出し→小見出し→詳細の階層構造にする
・重要な情報は大きく、目立つ位置に配置
・1文は20~30文字程度に抑える
・箇条書きを活用して要点を明確に

■視覚表現
・写真、イラスト、アイコンを効果的に使う
・グラフや図解で複雑な情報を簡略化
・矢印や枠線で情報の流れや関係性を示す
・重要部分は色やサイズで強調
・アニメーションは必要な場合のみ使用
・複雑な情報は段階的に表示する

■ITコンテンツ向け特別ポイント
・Before/Afterの図解で変化を示す
・実際の画面キャプチャと矢印で操作手順を説明
・比較表で複数サービスの特徴を整理
・専門用語は最小限に、使う場合は簡単な説明を添える
・スマホ視聴を考慮した大きめの要素設計

基本デザインの原則

見やすさの基本

スライドを作るときは、一枚につき一つの考えだけを入れることを心がけましょう。文字は大きく読みやすくし、最低でも24ポイント以上のサイズにすると良いでしょう。背景と文字の間には明確な色の違い(コントラスト)をつけることも大切です。また、余白を十分に取って情報を詰め込みすぎないようにしましょう。

忙しい人は情報を一目で理解したいと思っています。シンプルなデザインにすると、伝えたいことがスムーズに相手に届きます。余計な装飾は情報の邪魔になることもあるのです。

視覚効果の力

人間の脳は文字より画像の方が早く理解できる仕組みになっています。だから、写真やイラスト、アイコンなどを上手に使うと効果的です。複雑な情報はグラフや図解にすると、一目で内容がつかめるようになります。また、矢印や枠線を使って情報の流れや関係性を示すと、理解が深まります。

例えば、クラウドストレージ(インターネット上のデータ保存場所)の仕組みを説明するなら、実際の画像と矢印を使うと、言葉だけで説明するよりもずっとわかりやすくなります。

デザインの統一感

フォント、色、レイアウトは統一しましょう。テンプレートを使うと全体の調和が保ちやすくなります。テーマに合った色使いも大切です。

バラバラのデザインだと、見る人の注意が散漫になります。統一感があると、デザインではなく内容に集中してもらえます。同じ道具を使って作った料理が統一感があるように、スライドも同じ「味付け」で統一すると見やすくなるのです。

情報構成と伝え方

ストーリーを作る

良いスライドには、始まり・中身・終わりという流れがあります。最初に全体像を示してから詳細に入ると、聞き手は内容を追いやすくなります。まるで物語を聞くような感覚で情報を受け取れるのです。

スマートフォンの選び方を説明するなら、「選ぶときの3つの重要ポイント」を最初に示してから、各ポイントについて詳しく説明していくと良いでしょう。こうすると、聞き手は「今、どの部分の話を聞いているのか」がはっきりわかります。

言葉遣いのコツ

難しい専門用語はなるべく使わないようにしましょう。どうしても使う必要がある場合は、簡単な説明を添えると親切です。文章は短く、一文は20〜30文字程度に抑えるとよいでしょう。

「クラウドコンピューティング」という専門用語を使うなら、「インターネットを通じて使えるコンピューター」と説明を加えると、技術に詳しくない人でも理解できます。身近な言葉で言い換えることで、誰もが親しみやすく感じられるのです。

情報の整理術

大見出し、小見出し、詳細という順で情報を整理すると、内容が理解しやすくなります。文字の大きさや太さ、色を使い分けて、情報の重要度を示すと良いでしょう。見る人は最初にざっと全体を見るので、重要な情報がすぐに目に入るようにしましょう。

階層構造にすることで、見る人は「この情報はどの程度重要なのか」を直感的に理解できます。情報の森の中で道に迷わないための地図のような役割を果たすのです。

視覚的インパクトの高め方

印象に残る工夫

重要な数字や事実は大きく目立たせましょう。予想外の情報や問いかけがあると、見る人の興味を引きます。色を使い分けて重要な部分を強調すると、伝えたいことがしっかり相手に届きます。

例えば「スマホの平均利用時間は1日3時間」という情報があれば、「3時間」という数字を大きく表示すると印象に残ります。意外性のある事実は、人の記憶に残りやすいのです。

動きの使い方

アニメーションは、必要なときだけ使いましょう。複雑な情報は一度に出さず、段階的に見せると理解しやすくなります。画面の切り替え効果はシンプルなものを選ぶと良いでしょう。

情報が一度にたくさん出てくると、頭が混乱します。例えば「アプリのインストール手順」を説明するなら、一つずつステップを表示すると、順番がはっきりわかります。複雑な料理のレシピも、一工程ずつ教えてもらった方が覚えやすいのと同じです。

実践と応用

スマホ時代の配慮

最近はスマートフォンでスライドを見る人も多いので、小さな画面でも読める文字サイズを選びましょう。横長より縦長のグラフを使う方が、スマホの画面に合います。細かい要素は避け、大きめの要素を使うと見やすくなります。

SNSで共有されることを考えると、スマホでの見やすさはとても重要です。電車の中や外出先でちょっと見るときにも、内容が伝わるように工夫しましょう。

IT説明のテクニック

ITの説明には特に効果的な手法があります。「変更前と変更後」の図を使って変化を示したり、実際の画面と矢印で操作手順を説明したりすると理解しやすくなります。似たようなサービスを比較するときは表を作ると違いがわかりやすくなります。機能やメリットを示すのにアイコンを使うのも効果的です。

例えば、クラウドストレージの比較をするなら、「容量」「料金」「セキュリティ」などの項目で表を作り、チェックマークや×印、数値などで一目で違いがわかるようにすると便利です。食べ物のカロリー表のように、比較情報を整理すると選びやすくなるのです。

覚えておきたいのは、スライドはあくまで「伝えたい内容」を支える道具だということです。派手な動きや色に気を取られて、本来のメッセージが薄れないように気をつけましょう。料理で例えるなら、飾りばかり豪華で味が二の次になっては本末転倒です。シンプルで味わい深い「スライド料理」を目指しましょう。