概要
「自律的な判断ができる情報セキュリティ文化とシステムの構築」をテーマにした全6回の講座です。現代のビジネス環境では、情報はとても大切な資産です。特にテレワークやオンライン業務が増える中、情報をどう守り、どう活用するかは、すべての職場で重要な課題となっています。
この講座では、アパレルショップの店員さん、デザイナーさん、スーパーの店長さんなど、さまざまな現場で働く方々が理解しやすいよう、身近な例を交えながら情報セキュリティの考え方と実践方法を学びます。
講座の特徴
- わかりやすい言葉で解説:専門用語をできるだけ避け、中学生でも理解できる表現を使用
- 実践的な内容:理論だけでなく、日常業務での具体的な行動につながる内容
- 参加型ワークショップ:各回で実際に考え、話し合い、作成する時間を設定
- 身近な例えで理解促進:日常生活や店舗運営など身近な例を使った説明
各回の内容
第1回:情報セキュリティ文化の基礎理解
情報セキュリティが単なるルールではなく「文化」である理由を学びます。ルールだけに頼る限界と、一人ひとりの自律的な判断の重要性について考えます。
第2回:情報の分類と価値評価
日々扱う情報の「価値」をどう見極め、どう分類すればよいかを学びます。商業的価値、競争優位性、評判への影響など、多角的な視点から情報を評価する方法を身につけます。
第3回:明確なガイドラインの策定と運用
実務者が判断しやすい具体的なガイドラインの作り方と、それを組織に浸透させる方法を学びます。「わかりやすさ」と「実用性」を両立させるコツを習得します。
第4回:自律的判断のための意思決定フレームワーク
マニュアルにない状況でも適切な判断ができるフレームワーク(考え方の枠組み)を学びます。「認知バイアス」を理解し、より良い判断ができる思考法を身につけます。
第5回:学習する組織としての継続的改善
インシデント(事故)やヒヤリハットから学び、組織全体で改善し続ける仕組みについて学びます。「失敗を責めない文化」と「継続的な学習」の大切さを理解します。
第6回:情報セキュリティ文化の統合と持続可能性
情報セキュリティを特別なものではなく、組織文化全体に根付かせる方法を学びます。経営戦略や人事制度との連携など、長期的に持続可能な文化づくりの秘訣を習得します。
対象者
- 情報セキュリティに興味のある方
- 店舗や事務所でお客様情報を扱う方
- テレワークを始めた、または検討している方
- チームや部門のリーダーの立場にある方
- 組織文化の改善に取り組んでいる方
情報セキュリティの専門知識は必要ありません。日々の業務の中で情報を扱うすべての方にとって有益な内容となっています。
期待される成果
本講座を通じて参加者は以下の力を身につけることができます:
- 情報の価値を見極め、適切に分類する力
- 迷った時に自律的に判断するための考え方
- チーム全体のセキュリティ意識を高める方法
- 日常業務に無理なく情報セキュリティを取り入れる工夫
- 環境変化に柔軟に対応できる「適応力」
情報セキュリティを「面倒なもの」から「当たり前の習慣」へと変える第一歩を、この講座で踏み出しましょう。