Macが急に重くなり、アクティビティモニタを見たら、storekitagentというプロセスのメモリ使用率が多い事に気づきました。

storekitagentって何?
「storekitagent」は、App StoreやMac App Storeでの買い物、アプリ内での課金処理などを管理するAppleのシステムです。普段は裏で静かに動いているのですが、時々調子が悪くなってメモリ(コンピュータの一時的な記憶領域)をたくさん使うことがあります。
スマホでいうと、お店でものを買うときのレジ係のようなものです。通常はサッと仕事をこなしますが、たまに忙しくなりすぎて、店内のスペースをどんどん占領してしまうような状態になることがあるのです。
対策方法
1. プロセスを再起動する
一番簡単な方法は、storekitagentを一度終了して、自動的に再起動させることです。
- アクティビティモニタを開きます(Finderの「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「アクティビティモニタ」)
- storekitagentを探して選択します
- 左上の「✕」ボタン(終了ボタン)をクリックします
- 「終了」または「強制終了」を選びます
これは、調子の悪くなった家電のコンセントを一度抜いて、差し直すようなものです。
2. Macを再起動する
Macを再起動すると、すべてのプロセスが一度リセットされるので、一時的な問題は解決することが多いです。再起動は魔法のような効果があります。
3. macOSをアップデートする
最新のmacOSにアップデートすると、既知の問題が修正されていることがあります。
- 画面左上のAppleメニュー(りんごのマーク)をクリックします
- 「システム設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を選びます
- アップデートがあれば、指示に従ってインストールします
4. キャッシュを削除する
キャッシュファイルを削除すると、メモリ使用量が減ることがあります。
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動」を選びます
~/Library/Cachesと入力してEnterキーを押します- 中のファイルやフォルダを選んで削除します(使用中のファイルは削除できません)
これは、部屋の大掃除をするようなものです。不要なものを捨てると、部屋が広く使えるようになります。
5. ディスクスペースを確保する
ハードディスクの空き容量が少ないと、Macの動作が遅くなることがあります。不要なファイルやアプリを削除して、空き容量を増やしましょう。
冷蔵庫がいっぱいだと新しいものを入れられないように、ハードディスクも余裕が必要なのです。
なぜメモリをたくさん使うの?
storekitagentがメモリをたくさん使う理由はいくつかあります。
1. メモリリーク
「メモリリーク」とは、使い終わったメモリを返却できなくなる現象です。これは水道の蛇口を閉め忘れて、水がどんどん流れ出てしまうようなものです。時間がたつにつれて、メモリ使用量が増えていきます。
2. キャッシュの蓄積
storekitagentは、App Storeやアプリ内課金のデータを「キャッシュ」として保存します。キャッシュとは、よく使うデータを取り出しやすいところに置いておくことです。
これは、よく使う調味料をキッチンの手の届くところに置いておくようなものです。便利ですが、時間がたつとあれこれ置きすぎて、調理スペースがなくなってしまうことがあります。
3. バックグラウンド処理の増加
App Storeでたくさんのアプリをダウンロードしたり更新したりしているとき、裏側でstorekitagentが一生懸命働いています。このとき、一時的にたくさんのメモリを使うことがあります。
4. macOSの不具合
macOSの特定のバージョンでは、storekitagentに問題があることもあります。ソフトウェアにもたまに「風邪」のようなものがあるのです。
まとめ
storekitagentは通常は便利なシステムですが、時々調子が悪くなることがあります。上記の方法を試して、メモリ使用量を減らしてみてください。それでも改善しない場合は、Appleサポートに相談するのがよいでしょう。
快適なMacライフをお過ごしください!