Microsoft Wordが32bit版だった!
〜64bit版へ移行する理由と方法〜

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1. 意外な発見:最新版なのに32bit版だった

パソコンを見てみると、Microsoft Wordが「Program Files (x86)」フォルダにインストールされていました。これは一体どういうことでしょう?実は、この「(x86)」という表記には意味があります。Windowsでは、「Program Files」フォルダには64bitアプリが、「Program Files (x86)」フォルダには32bitアプリがインストールされるのです。

つまり、最新版のWordであっても、「Program Files (x86)」フォルダにインストールされていれば、それは32bit版だということになります。冷蔵庫を開けたら古いビールが入っていたような、ちょっとした驚きでした。

1.1. 32bit版と64bitの違いとは?

「32bit」「64bit」というのは、パソコンやソフトウェアが一度に処理できるデータ量の単位を表しています。簡単に言うと、電車の車両数や収容人数のようなものです。32bitは4両編成の電車、64bitは8両編成の電車と考えると分かりやすいでしょう。車両数が多いほど、一度にたくさんの乗客(データ)を運ぶことができます。

具体的には、32bit版のOfficeアプリは最大で約4GBまでしかメモリを使えませんが、64bit版はその制限がずっと大きくなります。スマホのメモリが4GBでも十分と思う人もいるかもしれませんが、大きな画像をたくさん扱うような作業では、あっという間にその限界に達してしまうのです。

2. なぜ最新版なのに32bit版がインストールされているの?

不思議に思いますよね。なぜ最新のものなのに古い技術が使われているのでしょうか。実は、これにはちゃんと理由があります。

Microsoftは互換性を重視しています。多くの企業では、長年使ってきたアドインやマクロプログラムがあります。これらの多くは32bit環境で作られているため、64bit版では動かない可能性があるのです。これは、古い駅のホームに合わせて作られた電車が、突然新しい規格のホームに対応できないようなものです。

また、特に指定しなければ、Office製品のインストーラーは自動的に32bit版をインストールするようになっています。これは、多くのユーザーにとって標準の32bit版で十分だと考えられているからです。

2.1. 32bit版の制限:大きな画像を扱うと起こること

32bit版Wordで大きな画像をたくさん挿入すると、どうなるでしょうか。

パソコンのメモリが不足し始めると、動作が遅くなったり、突然フリーズしたり、最悪の場合は「メモリ不足」というエラーが表示されてアプリが終了してしまうことがあります。長時間かけて作った文書が保存されていなかったら…想像するだけでぞっとしますね。

これは、32bit版アプリが約4GBというメモリ制限を持っているためです。4両編成の電車に、8両分の乗客を無理やり詰め込もうとするようなものです。満員電車がさらに混雑し、最終的には扉が閉まらなくなって運行できなくなってしまいます。

2.2. 64bit版の方が良いのはどんな時?

過去のデータやアドインとの互換性を気にしないのであれば、64bit版の方が断然おすすめです。以下のような場合は特に64bit版の恩恵を受けられます:

  • 大きな画像や図表をたくさん使う文書を作成する時
  • PowerPointで写真や動画をたくさん使うプレゼンを作る時
  • Excelで大量のデータを扱う時

64bit版は、より多くのメモリを利用できるため、こうした大きなファイルでも安定して動作します。8両編成の電車なら、ラッシュアワーでも乗客がある程度快適に乗れるようなものです。

一方、古いアドインやマクロ、特殊なデータベース連携機能を使っている場合は、32bit版の方が安全かもしれません。新しい規格の駅では古いタイプの電車が停車できないように、64bit環境では古いプログラムが動かないことがあるのです。

3. 64bit版への移行方法

「よし、64bit版に変えよう!」と思ったら、どうすれば良いのでしょうか。実は、意外と簡単です。

  1. まず、現在インストールされている32bit版Officeをアンインストールします。これは「コントロールパネル」の「プログラムのアンインストール」から行えます。
  2. 次に、Microsoftアカウントページ(または購入時に案内されたOfficeのダウンロードページ)にサインインし、64bit版のインストールファイルをダウンロードします。
  3. ダウンロードしたファイルを実行し、インストール時に「その他のオプション」や「バージョンの選択」から「64bit版」を選択します。

この時、プロダクトキーやMicrosoftアカウント情報が必要になることがあるので、事前に準備しておくとスムーズです。

32bit版と64bit版は同時にインストールできないので、必ず先に現在の32bit版をアンインストールする必要があります。古い線路を撤去して、その場所に新しい線路を敷設するようなものです。一時的に電車が走れませんが、完成すれば快適に利用できるようになります。

4. まとめ

最新版のWordでも、標準では32bit版がインストールされていることが多いです。普段使いであれば問題ありませんが、大きな画像や大量のデータを扱う場合は、64bit版への移行を検討する価値があります。

アンインストールして64bit版を入れ直す作業は少し手間ですが、その後の快適さを考えれば、十分価値のある投資と言えるでしょう。