写真や画像を共有する時、個人情報や不要な部分を隠したいことがありますよね。そんな時に便利なのがモザイク処理です。でも、重たいソフトを起動するのは面倒…。
そこで今回は、Macユーザーにぴったりの軽量モザイクソフト「ToyViewer」を紹介します。GIMPのような高機能ソフトと違って、起動が速く、直感的に操作できるのが魅力です。
ToyViewerってどんなソフト?
「ToyViewer」は、Mac専用の無料画像ビューア兼簡易編集ソフトです。
名前の通り「おもちゃのような」シンプルさが特徴ですが、意外と多機能。画像の閲覧はもちろん、トリミングや回転、色調補正なども手軽にできます。
インストールは簡単です。
Mac App Storeで「ToyViewer」を検索してダウンロードするだけ。無料で使えます。
特に「軽量」という点が最大の魅力です。写真をちょっと加工したいだけなのに、重いソフトが立ち上がるのを待つのはイライラしますよね。ToyViewerなら、ほぼ瞬時に起動して編集作業に取りかかれます。
モザイク処理の基本手順
では、ToyViewerでモザイク処理をする手順を見ていきましょう。
- ToyViewerで画像を開く
アプリを起動し、「ファイル」→「開く」から編集したい画像を選びます。 - 範囲選択
モザイクをかけたい部分をマウスでドラッグします。顔や個人情報など、隠したい部分を点線で囲みましょう。 - モザイクツールを選ぶ
メニューバーから「特殊効果」→「ノイズ・モザイク」をクリックします。
モザイク以外に「ぼかし」処理も使えます。よりナチュラルに情報を隠したい時に便利です。 - モザイクの粗さを調整
表示されたツールパネルで「モザイクの粗さ」を設定します。数値が2〜32まであり、大きいほどモザイクが粗くなります。顔を隠すなら6〜8程度がおすすめです。 - 実行
「モザイク」ボタンをクリックすると、選んだ範囲にモザイクがかかります。 - 保存
「ファイル」→「保存」で編集した画像を保存します。
たったこれだけの手順で、モザイク処理が完了します。初めての人でも迷わずにできる簡単さが魅力です。
編集結果は別ウィンドウで表示される
ToyViewerの面白い特徴は、モザイクやぼかしをかけると、自動的に別ウィンドウとして処理結果が表示されることです。もし失敗しても、そのウィンドウを閉じて元の画像から再度やり直せます。まるでやり直しボタンのように使えるので安心です。
ただし、一度に複数箇所にモザイクをかけたい場合は、ちょっと面倒。一箇所ずつ処理していきます。最初にモザイクをかけた箇所が表示された新しいウィンドウで、次の範囲を選んでモザイク処理を繰り返していきましょう。積み重ねるように編集できます。
終了するときは、複数のウィンドウを閉じる必要があります。そんなときは、アプリケーションの終了(⌘Q)で閉じるようにすると、一発です。
Finderから画像ファイルに関連付け
ショートカットキーで作業効率アップ
- Command + S: 画像の保存
- Command + I: 選択範囲の座標情報表示(細かい範囲選択に便利)
- Control + F2: Mac標準機能でメニューバーにキーボードでアクセス
私は、ToyViewerで「ぼかし(Blur)」をよく使います。ToyViewerは標準でメニューから「特殊効果」→「シャープ化/ぼかし…」を選択します。デフォルトのショートカットキーは「⌘⌥E」ですが、ちょっと押しにくいです。そこで、Macのキーボードショートカットを⌘Bに変更しました。
- Macのシステム環境設定の「キーボード」→「ショートカット」→「アプリケーションショートカット」でToyViewerの「ぼかし」メニュー項目に対して⌘Bを割り当てることが可能です。これにより、画像を開いて範囲選択後、⌘Bでぼかしツールを素早く呼び出せます。
ToyViewerのメニュー項目「ぼかし」に⌘Bを割り当てると、マウス操作を減らして作業効率を上げることができます。
ToyViewerの設計思想
ToyViewerの設計思想は、「軽快な動作とシンプルな操作性で、誰でも手軽に画像編集ができる」というコンセプト。
スマホのカメラアプリのように、必要な機能だけをすぐに使えるようにしたのが特徴です。重たいソフトを開かなくても、サクッと編集して閉じられる。そんな「必要な時にサッと使える」道具として設計されています。
まとめ
Macで画像にモザイクやぼかしをかけるなら、ToyViewerが最適です。無料で軽量、そして直感的な操作性が魅力です。わざわざ高機能な編集ソフトを起動する必要はありません。ちょっとした編集作業をストレスなく完了させたい方に、ぜひ試してほしいツールです。