プッシュ通知のWordPressプラグイン
- PWA for WPは、オフライン機能やプッシュ通知機能を搭載したプラグインです。
Firebaseと連携することでプッシュ通知を設定できます。プラグインをインストールした後、Firebaseでプロジェクトを作成し、APIキーなどを設定します。WordPress管理画面から簡単に通知設定ができるのが特徴です。 - Super Progressive Web Apps は、ホーム画面への追加、キャッシュ機能、オフライン機能に対応しています。
OneSignalと連携するとプッシュ通知が利用できます。設定が非常に簡単なので初心者の方におすすめです。また、iPhoneなどのiOS向けの制限にも対応する設計がされています。 - OneSignalは、プッシュ通知専用のプラグインです。
PWAだけでなく通常のWebサイトにも対応しています。
ユーザーの興味や関心に基づいた個別の通知を送ることができます。使うには、WordPressにOneSignalプラグインをインストールし、アカウント連携をします。
PWA全般の機能が必要な場合は、「PWA for WP」や「Super Progressive Web Apps」が適しています。プッシュ通知に特に力を入れたい場合は、「OneSignal」を併用するとより効果的です。
Firebase Cloud MessagingとOneSignalの違い
- Firebase Cloud Messaging (FCM)は、
完全無料で利用でき、プッシュ通知の送信回数に制限はありません。
開発者向けの設計で、コードを使って通知をカスタマイズできます。
Googleのサービスと簡単に連携でき、通知の配信は高速です。
ただし、使いこなすには技術的な知識が必要です。 - OneSignalの無料プランでは、
最大10,000ユーザーまで対応しています。
コードを書かなくても、テンプレートを使って簡単に通知を作れます。
A/Bテストやユーザーのグループ分けなど、マーケティング向けの機能が充実しています。
ウェブ通知、スマホ通知、メール通知など多くの方法で連絡できます。
技術者でなくても使いやすい設計になっています。
Firebase Cloud Messaging (FCM)のAPIの仕組みは、2024年6月20日をもってレガシーAPI(Legacy HTTP Protocol)が廃止され、新しい「HTTP v1 API」に完全移行しています。
Google reCAPTCHAの仕様変更に似ているね。
PWA for WPとFirebaseを使ったプッシュ通知の設定手順
Firebaseプロジェクトの作成
- まず、Firebaseコンソールにログインし、新しいプロジェクトを作成します。
- プロジェクト名を入力し、必要に応じてGoogle Analyticsを有効にします。
- 次に、Webアプリを登録し、アプリ名を入力して「アプリを登録」をクリックします。
- すると、Firebase SDK構成情報(APIキーやプロジェクトIDなど)が表示されるので、これをコピーしておきます。
WordPressでPWA for WPの設定
- WordPress管理画面で「PWA for WP」プラグインをインストールし有効化します。
- 左メニューから「PWA > 機能」をクリックし、「プッシュ通知」を有効にして歯車アイコンをクリックします。
- 「Firebase」のリンクをクリックし、先ほどコピーした構成情報を入力して保存します。
- PWA for WPが自動生成するサービスワーカーファイルに、プッシュ通知関連のコードが含まれていることを確認します。必要に応じて、通知許可を求めるコードをカスタマイズすることもできます。
プッシュ通知の送信
- Firebase SDKがデバイストークンを取得し、サーバーに保存します。
- Firebase Cloud Messaging(FCM)のAPIやFirebaseコンソールから通知メッセージを送信できます。
- サービスワーカーが通知メッセージを受信すると、ブラウザに表示されます。
さらに細かい調整が必要な場合は、サービスワーカーやバックエンドコードを変更するとよいでしょう。