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Chiilabo Note

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【完全解説】アプリパスワードの使い方と必要性 – サードパーティアプリと2段階認証の架け橋

2025-05-152025-05-15 by chiilabo

最近、iPhoneを新しい機種に変えたところ、App Storeでアプリをインストールしようとしたら突然「Appleアカウントパスワード」の入力を求められました。しかし、パスワードが見つからず調べていく中で「アプリパスワード」という言葉を目にしました。この機会に「アプリパスワード」について詳しく調べてみたので、その内容を共有します。

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アプリパスワードとは?基本を理解しよう

Appleサイトで「(Apple以外の)アプリをインストールする際、このパスワードでなく、アプリパスワードなるものを作成して、それを利用するのが安全」みたいにありましたがどうでしょう?

「Appleアカウントのアプリパスワード」は、他社製アプリのインストールとは直接関係ありません。そのアプリでiCloudなどと連携するときに使います。Appleアカウントで2段階認証(2ファクタ認証とも呼ばれます)を有効にしていて、2段階認証に対応していない他社製アプリやサービスを利用するために発行する特別なパスワードです。

普段私たちが使っているパスワードとは別物で、Appleのほかに、主にGoogle、Microsoftなどの大手IT企業のアカウントで提供されています。

例えるなら、自宅の合い鍵のようなものです。メインの鍵(通常のパスワード)は大切にしまっておいて、来客や業者さんには一時的な合い鍵(アプリパスワード)を渡すイメージです。

アプリパスワードの作成方法(Apple IDの例)

具体的な作成方法を、Apple IDを例に説明します。

  1. Apple IDのウェブサイト(appleid.apple.com)にアクセス
  2. Apple IDとパスワードでログイン
  3. 2段階認証の確認コードを入力
  4. 「セキュリティ」セクションで「App用パスワード」を選択
  5. 「パスワードを生成」をクリック
  6. アプリパスワードに名前をつける(例:「Outlook用」)
  7. 生成された16桁のパスワードを安全な場所にメモ
  8. このパスワードをアプリでの設定時に使用

アプリパスワードの特徴

アプリパスワードには、いくつかの重要な特徴があります:

  1. 使い捨てコード形式:
    通常は16桁(xxxx-xxxx-xxxx-xxxx形式)のランダムな文字列です
  2. 一度だけ表示:
    生成したら二度と同じものは表示されないので、必ずメモしておく必要があります
  3. 個別管理可能:
    アプリごとに別々のアプリパスワードを発行できるので、不要になったら個別に無効化できます
  4. セキュリティ向上:
    メインのパスワードを共有せずに済むため、万が一漏洩してもアカウント全体へのリスクを抑えられます

なぜアプリパスワードが必要なのか?

現在のインターネットセキュリティでは、パスワードだけでなく別の認証方法も組み合わせる「2段階認証」が標準になりつつあります。これは、例えばスマホに送られるコードを入力するなど、「知っていること(パスワード)」と「持っているもの(スマホなど)」の2つで本人確認する方法です。

しかし、古いアプリや一部のサードパーティアプリ(Apple、Google、Microsoft以外の会社が作ったアプリ)は、この2段階認証に対応していません。ここで問題が発生します。

例えば、iPhoneのメールアプリでGmailを設定する場合や、WindowsパソコンのOutlookでiCloudメールを使いたい場合などです。こうした場合に「アプリパスワード」が必要になります。

セキュリティ面での注意点

アプリパスワードは便利ですが、いくつか注意点もあります:

  • 不要になったアプリパスワードは速やかに削除しましょう
  • アプリパスワードをメモする場合は、何のためのパスワードかわかるようにしておきましょう
  • 定期的にアプリパスワードの一覧を確認し、不要なものは削除しましょう

アプリパスワードを使わない代替案

もちろん、アプリパスワードを使わない方法もあります:

  1. 「Sign in with Apple/Google」を利用する:
    近年は多くのアプリがこの機能に対応しています。これらはOAuthプロトコルを使用した安全な認証方式です。
  2. 公式アプリを使う:
    例えばサードパーティのメールアプリではなく、公式のメールアプリを使えば、アプリパスワードは不要です
  3. ブラウザからアクセスする:
    アプリではなくブラウザからサービスにアクセスする方法もあります
  4. 最新バージョンのアプリを使う:
    最新のアプリは2段階認証に対応していることが多いです

特に「Sign in with Apple/Google」などのOAuthベースの認証方式は、アプリパスワードよりも安全性が高く、ユーザーにとっても便利です。これらを利用すると、サービス提供者にパスワードを直接教えることなく、既存のアカウントでサインインできます。ただし、古いデバイスや特定のサービスでは、アプリパスワードしか選択肢がない場合もあります。

つまり、アプリパスワードは、BASIC認証よりは安全だが、OAuthよりは安全性が低い、ということになります。

具体的な利用シーン

アプリパスワードが実際に使われる場面をいくつか紹介します。

1. サードパーティのメールアプリでの利用

最も一般的な使用例は、メールアプリです。例えば:

  • WindowsのOutlook(メールソフト)でiCloudメールを読みたい場合
  • AndroidスマホのメールアプリでAppleのiCloudメールを設定したい場合
  • 古いバージョンのメールソフトでGmailを使いたい場合

このような場合、通常のパスワードではなく、アプリパスワードを使って設定します。

2. 古いデバイスやアプリとの連携

例えば、古いスマートテレビやゲーム機など、最新のセキュリティ機能に対応していないデバイスでサービスを利用する場合も、アプリパスワードが必要です。

3. 自動化スクリプトでの利用

開発者やエンジニアがプログラムを作成して自動的にサービスにアクセスする場合にも、アプリパスワードが使われます。これは毎回の2段階認証が現実的でない場合の解決策となります。

主要企業のアプリパスワード比較

Apple IDのアプリパスワード

Appleのアプリパスワードは、iCloudメールを他社のメールアプリで使用する場合や、古いAppストアからアプリをダウンロードする場合などに必要です。

Apple IDのウェブサイト(appleid.apple.com)にログインし、「セキュリティ」セクションから「App用パスワードを生成」を選ぶことで作成できます。

Googleのアプリパスワード

Googleも同様のシステムを提供しています。Googleのアプリパスワードは、2段階認証を有効にしているGoogleアカウントで、2段階認証に対応していないアプリやデバイスを利用する際に必要です。

ただし、Googleはできるだけアプリパスワードより「Googleでログイン」機能の利用を推奨しています。

Microsoftのアプリパスワード

Microsoft(マイクロソフト)アカウントでも同様のアプリパスワード機能があります。主に古いバージョンのOfficeソフトや、サードパーティのメールアプリでOutlookのメールを利用する場合などに使用します。

アプリパスワードと他の認証方式の違い

ベーシック認証との関係

「ベーシック認証」は、ウェブサイトやAPIにアクセスする際の最も基本的な認証方式です。ユーザー名とパスワードをセットで送信して認証する仕組みです。

アプリパスワードは、このベーシック認証で使われる「パスワード」部分を代替するものと考えられます。ただし、通常のパスワードと違い、アプリパスワードは特定のアプリやサービスだけに使う一時的なものです。

ベーシック認証は、パスワードがそのまま(暗号化されずに)送信されることもあるため、現在ではセキュリティ面から避けられる傾向にあります。アプリパスワードは、このようなシンプルな認証方式を使わざるを得ないレガシーシステムに対して、メインパスワードを保護しながら接続するための妥協策とも言えます。

OAuthとの比較

「OAuth(オーオース)」は、近年広く採用されている認証・認可のための標準プロトコルです。「Sign in with Apple」や「Googleでログイン」などの機能はOAuthを使用しています。

OAuthの特徴は、第三者のアプリやサービスに自分のパスワードを教えることなく、安全に連携できる点にあります。例えると、ホテルのキーカードのようなもので、特定の部屋だけにアクセスでき、滞在期限が切れると自動的に無効になります。

アプリパスワードとOAuthの大きな違いは:

  • アプリパスワード: 古いアプリや2段階認証非対応サービス向けの暫定的な解決策
  • OAuth: 最新のセキュリティを考慮した標準的な認証方式で、より安全で柔軟性が高い

可能であれば、アプリパスワードよりもOAuthを採用しているサービスを選ぶ方がセキュリティ面では望ましいでしょう。ただし、すべてのサービスがOAuthに対応しているわけではないため、アプリパスワードが依然として必要な場面も多く存在します。

API Keyとの違い

アプリパスワードと似た概念に「API Key(APIキー)」があります。どちらも限定的なアクセス権を与えるためのものですが、対象者と使用場面が異なります。

  • アプリパスワード:
    一般ユーザー向け。日常的なアプリでの利用を想定
  • API Key:
    主に開発者向け。プログラムやシステム間の連携に使用

例えるなら、アプリパスワードは「一般来客用の合い鍵」、API Keyは「業者さん専用の作業用出入り口の鍵」といったところでしょう。

バックアップコードとの違い

また、「バックアップコード」(リカバリーキーとも呼ばれる)とアプリパスワードも混同されがちですが、全く異なる目的を持っています。

  • アプリパスワード: 日常的に使うアプリ用の継続的なアクセス用
  • バックアップコード: スマホを紛失した時など緊急時のみの一時的な回復用

これは、「日常使いの合い鍵」と「金庫に保管しておく緊急用の鍵」の違いと言えます。

まとめ

アプリパスワードは、現代のセキュリティ要件と古いシステムやサードパーティアプリとの互換性を保つための重要な橋渡し役です。主要なIT企業が提供するこの機能を理解して活用することで、セキュリティを犠牲にすることなく、多様なアプリやサービスを利用できます。

Apple、Google、Microsoft、Amazonなど多くの企業で同様の仕組みが提供されており、2段階認証を有効にしている場合には、ぜひ覚えておきたい機能の一つです。

カテゴリー 記事 タグ 16桁パスワード、2ファクタ認証、2段階認証、Amazon、API Key、App Store、Apple ID、Googleアカウント、Googleでログイン、iCloud、Microsoftアカウント、OAuth、Outlook、Sign in with Apple、アカウント認証、アプリパスワード、サードパーティアプリ、サインイン方法、セキュリティ、パスキー、パスワード管理、バックアップコード、ベーシック認証、メールアプリ、メインパスワード、リカバリーキー、レガシーシステム、公式アプリ、認証システム、認証プロトコル
時間の矢印とエントロピー:一方通行の宇宙を考える
アプリのインストールとAppleアカウントのパスワード
  1. アプリパスワードとは?基本を理解しよう
    1. アプリパスワードの作成方法(Apple IDの例)
    2. アプリパスワードの特徴
  2. なぜアプリパスワードが必要なのか?
    1. セキュリティ面での注意点
    2. アプリパスワードを使わない代替案
  3. 具体的な利用シーン
    1. 1. サードパーティのメールアプリでの利用
    2. 2. 古いデバイスやアプリとの連携
    3. 3. 自動化スクリプトでの利用
  4. 主要企業のアプリパスワード比較
    1. Apple IDのアプリパスワード
    2. Googleのアプリパスワード
    3. Microsoftのアプリパスワード
  5. アプリパスワードと他の認証方式の違い
    1. ベーシック認証との関係
    2. OAuthとの比較
    3. API Keyとの違い
    4. バックアップコードとの違い
  6. まとめ
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