WordPressサイトの軽量アクセス解析:Koko Analytics

WordPressサイトのアクセス数を把握したいとき、多くの選択肢があります。Google Analyticsは高機能ですが、設定が複雑で表示も重くなりがちです。そこで軽量なプラグインを探した結果、Koko Analyticsにたどり着きました。

この記事では、WordPressの軽量アクセス解析プラグインを比較検討し、なぜKoko Analyticsを選んだのかを共有します。

WordPressアクセス解析プラグインの選択肢

WordPressでアクセス数を確認できる軽量プラグインは主に3つあります。

  • WP Statisticsは、最も人気の高いアクセス解析プラグインです1。ページビュー(PV)とユニークユーザー(UU)の基本データをグラフや表で表示します。日本語対応も完璧で、初心者にも使いやすい設計になっています。サーバー負荷も軽く、多くのサイトで採用されています。
  • SlimStat Analyticsは、名前の通り軽量性を重視したプラグインです2。リアルタイム解析機能があり、今この瞬間にどのページが見られているかを確認できます。多言語対応で、詳細な訪問者情報も取得可能です。高機能でありながら、サイトの表示速度にほとんど影響しません。
  • Koko Analyticsは、プライバシー重視の超軽量プラグインです。デフォルトでCookieを使用せず、個人情報を一切収集しません。GDPR(EU一般データ保護規則)にも完全対応しています3。デフォルトでCookieを使用せず、個人情報を一切収集しません。GDPR(EU一般データ保護規則)にも完全対応しています。機能はシンプルですが、その分動作が非常に軽快です。

なぜKoko Analyticsを選んだのか

機能面では、WP StatisticsとSlimStat Analyticsが充実しています。検索キーワードや流入経路、滞在時間など詳細なデータを取得できます。一方、Koko Analyticsは基本的なページビューと人気ページの把握に特化しています。

検討の結果、Koko Analyticsを採用することにしました。決め手となったのは

  • 軽量性の高さが最大の理由です。
    サイトの表示速度は、SEO(検索エンジン最適化)やユーザー体験に直結します4。サイトの表示速度は、SEO(検索エンジン最適化)やユーザー体験に直結します。Koko Analyticsは、まるで何もインストールしていないかのような軽快さを保てます。
  • シンプルな機能が、実は一番の魅力かもしれません。
    多機能なツールは便利ですが、実際に使うのは基本的なデータだけというケースが多いものです。「どのページがよく見られているか」「アクセス数はどの程度か」がわかれば十分という場合には、Koko Analyticsがぴったりです。
  • データは自サイトのデータベースに保存されます5
    外部サービスにデータを送信しないため、プライバシーが完全に保護されます。また、サイト移転時にもデータを失う心配がありません。
  • プライバシー重視の設計も重要な判断材料でした。
    近年、個人情報保護の意識が高まっています。Cookieを使わずにアクセス解析ができるのは、訪問者にとっても安心です。GDPR対応も完璧なので、海外からのアクセスがあるサイトでも問題ありません。いちいち確認表示が必要ないのがよいです。

Koko Analyticsの具体的な使い方

Koko Analyticsの導入と使用方法は非常にシンプルです。

  • インストールは、WordPress管理画面のプラグイン検索で「Koko Analytics」を探してインストールするだけです。有効化すると、自動的にデータ収集が開始されます。特別な設定は一切不要で、すぐに使い始められます。
  • データの確認は、WordPress管理画面の左メニューに追加される「Analytics」から行います。ここでページビュー数とユニークページビュー数を確認できます。期間は日別、週別、月別で切り替え可能です。
  • 人気ページの把握も簡単です。各ページのアクセス数が一覧表示され、どのコンテンツが読者に人気なのかが一目でわかります。リファラー(参照元)情報も表示されるため、どこからアクセスが来ているかも把握できます。

データの見やすさも優秀です。グラフは直感的で、数値の変化がすぐに理解できます。複雑な機能がない分、本当に必要な情報だけに集中できます。

ただし、詳細な分析が必要な場合には物足りないかもしれません。検索キーワードや詳細な流入経路を知りたい場合は、Google Analyticsとの併用を検討する価値があります。

まとめ

WordPressの軽量アクセス解析プラグインとして、Koko Analyticsは優れた選択肢です。軽量性、プライバシー保護、シンプルな機能という3つの特徴により、多くのサイトに適しています。

基本的なアクセス数と人気ページの把握が目的であれば、Koko Analyticsで十分です。サイトの表示速度を維持しながら、必要最小限のアクセス解析を実現できます。

  1. WordPress公式プラグインディレクトリで100万以上のアクティブインストールを記録している定番プラグインです。 – WordPressのおすすめアクセス解析「WP Statistics」の設定方法
  2. 正式名称は「WP SlimStat」で、2009年から開発が続けられている老舗のアクセス解析プラグインです。 – Slimstat Analyticsの使い方を解説!簡単設定でアクセス解析ができる
  3. GDPRは2018年5月に施行されたEUの個人データ保護法規で、Cookie使用時の同意取得などを義務付けています。 – ワードプレスのアクセス解析プラグインおすすめ8選
  4. Googleは2021年からCore Web Vitalsをランキング要因に組み込んでおり、ページ速度がSEOに与える影響はより重要になっています。 – GoogleのCore Web Vitalsについて
  5. 具体的にはWordPressのMySQLデータベース内にテーブルを作成し、アクセスデータを蓄積します。外部サーバーへのデータ送信は一切行われません。 – Koko Analytics – WordPress プラグイン