[Windows]システムイメージと
ファイル復元の両方を支えるVSS
(ボリュームシャドウコピーサービス)

Windows 11のバックアップ機能について調べていると、「VSS(ボリュームシャドウコピーサービス)」という技術がよく登場します。この技術が実際にどこで使われているのか気になって調べてみました。

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1. VSSとは何か

VSS(ボリュームシャドウコピーサービス)」は、Windowsでバックアップを作る時の基盤となる技術です。コンピューターが動いている最中でも、その瞬間のデータの状態を「写真」のように記録できます。

VSSは両方の復元を支える基盤技術 VSS 基盤サービス ファイル復元 ・64世代管理 ・個別ファイル対応 ・以前のバージョン システムイメージ ・ブロック単位保存 ・システム全体 ・wbadmin使用 4つのコンポーネント連携 R リクエスター S サービス W ライター P プロバイダー

この仕組みは家の防犯カメラに似ています。カメラは家族の生活を止めることなく、決まった時間にシャッターを切ります。VSSも同じように、アプリケーションの動作を止めずに、データの一瞬を切り取ります。

2. システムイメージバックアップでの役割

システムイメージバックアップを作る時、VSSは重要な働きをします。

wbadminコマンドでバックアップを実行する際、「-vssCopy」や「-vssFull」といったオプションでVSSを指定できます1

この場合のVSSは、OSやアプリケーション全体をブロック単位で保存します。ハードディスクを本に例えると、ページ単位ではなく、文字が書かれた部分だけを効率的にコピーする方法です。初回は全てのデータを保存し、2回目以降は変更された部分のみを追加します。

3. ファイル復元での活用

VSSはファイル単位の復元でも活躍します。間違って消してしまったファイルを「以前のバージョン」から復元する機能です。

この機能では、VSSが最大64世代まで過去のファイル状態を記録できます2。エクスプローラーでファイルを右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選ぶと、VSS技術により保存された複数の時点から選択できます。

4. VSSの動作メカニズム

VSSは4つのコンポーネントが連携して動きます3

  • リクエスター(バックアップソフト)がシャドウコピーの作成を要求し、
  • VSSサービスが全体を制御します。
  • ライターがアプリケーションを一時停止し、
  • プロバイダーが実際にコピーを作成します。

この協調動作により、データベースが更新中でも整合性の取れたバックアップが作成できます。まるでオーケストラの指揮者のように、VSSが各楽器(コンポーネント)のタイミングを合わせます。

5. 両方の復元方法を支える基盤技術

結論として、VSSはシステムイメージの復元とファイルの復元の両方で使用される基盤技術です。システムイメージバックアップでは全体の整合性確保に、ファイル復元では世代管理に活用されています。

この技術により、Windowsのバックアップ機能は信頼性の高いデータ保護を実現しています。VSSは目に見えない場所で動作しますが、私たちのデータを守る重要な役割を果たしています。


  1. -vssFullは完全バックアップでファイル履歴を更新し、-vssCopyはコピーバックアップでファイル履歴を更新しない。デフォルトは-vssCopy – wbadmin バックアップ開始 | Microsoft Learn
  2. VSSの世代数は保存領域の容量によって制限され、標準設定では最大64世代まで保持可能。実際の保存世代数は利用可能な領域に依存する – ボリュームシャドーコピー設定方法。Windows ServerのVSS
  3. VSSフレームワークは、VSSサービス、リクエスター、ライター、プロバイダーの4つのコンポーネントで構成される – VSSによるスマートバックアップ運用