ノートPCにLubuntuをインストールしようとしたら、「パーティションテーブル作成に失敗しました」というエラーが出ました。

原因は、Ubuntu ServerのLVMが残っていて、そのままではパーティションを作り直せないことでした。
そこで、ターミナルのコマンドで、LVMを無効化して構成を完全に削除し、ディスク/dev/sdaを初期化しました(注意: 実行するとデータは完全に失われます)。
sudo vgchange -an
sudo vgremove ubuntu-vg
sudo pvremove /dev/sda*
sudo wipefs -a /dev/sda
1. 【前日譚】Ubuntu Serverを入れたけど・・・
サーバ用途に古いノートPCにUbuntu Serverを入れました。
しかし実際に使ってみたら、Wi-Fi接続が想像以上に手間でした。


コマンド操作が中心で、少し設定を変えたいだけでも調べ物が必要です。
そこで、GUIがありWi-Fiも簡単に扱えるLubuntuを入れ直すことにしました。

ここから、思わぬところでつまずくことになります。
1.1. Lubuntuのインストールで発生したエラー
Lubuntuのインストーラを起動し、画面の指示に従って進めていくと、パーティション設定の段階でエラーが出ました。
内容は「パーティションテーブルの作成に失敗した」というものです。
まず、違和感を覚えたのはパーティションの選択のところ。

「ディスクの消去」が選択できないのです。
また、入れ替えで実行しようとするとエラー。

1.2. Ubuntu Serverで使われていたLVM
実は、原因はUbuntu Server。
このインストール時に使われていた「LVM」にあることが分かりました。
LVMとは、Logical Volume Managerの略です。
簡単に言うと、ディスクの区切り方をあとから柔軟に変えられる仕組みです。
ディスクを一つの大きな箱として扱い、必要に応じて中の仕切りを動かせるようなイメージです。
サーバ用途では便利ですが、構造が複雑になります。
そのため、デスクトップ向けのGUIインストーラとは相性が良くありません。
今回の環境では、物理ディスクの上にLVMが作られ、その中に「ubuntu-vg」という領域が残っていました。
Lubuntuのインストーラは、その論理的な領域を物理ディスクだと勘違いし、直接パーティションを作ろうとして失敗していたようです。
2. LVMを完全に削除する
Ubuntu Serverの環境を残す必要がないので、ディスクを完全に初期化する方針を取りました。
ここからの操作は、ディスクの中身がすべて消えます。
もし、大切なデータがある場合は、必ずバックアップが必要です。
まず、インストールは行わず「Lubuntuを試す」を選び、デスクトップ画面まで起動しました。
ここでターミナルを開きます。

2.1. vgchange(ボリュームグループの状態変更)
最初に、LVMを一時的に無効化します。
sudo vgchange -an
ボリュームグループ(VG)を非アクティブ化(無効化)。
これで、使用中の論理ボリュームがすべて停止します。
2.2. vgremove(ボリュームグループを削除)
次に、ubuntu-vgというボリュームグループを削除しました。
sudo vgremove ubuntu-vg
ubuntu-vgという名前のボリュームグループを削除。
この操作で、LVMのまとまりが消えます。
2.3. pvremove(物理ボリュームからLVM情報を削除)
LVMが使っていたディスク情報も削除します。
sudo pvremove /dev/sda*
私の環境では /dev/sda が対象ディスクでした。/dev/sda配下の物理ボリューム(PV)からLVM情報を削除しました。
環境によっては名前が異なる場合があります。
2.4. wipefs(ファイルシステムの消去)
最後に、パーティション情報そのものを消します。
sudo wipefs -a /dev/sda
/dev/sdaのファイルシステム署名やパーティション情報をすべて消去。
これで、ディスクはまっさらな状態になります。
2.5. 再インストールと結果
この状態でLubuntuのインストーラを起動すると、「ディスク全体を使ってインストール」が選択てきるようになりました。
LVMは使わず、標準的なext4構成です。
結果として、インストールは問題なく完了しました。
起動後すぐにWi-Fiも認識され、GUIで簡単に接続できました。
3. サーバ構成とデスクトップ用途の違い
今回のトラブルは、サーバ向けの構成をそのままデスクトップ用途に流用しようとしたことが原因でした。
LVM自体は優れた仕組みですが、用途を選びます。