- Stripeの手数料は固定ではなく、購入者が選んだ決済手段によって料率が変わる。
- 同じ請求リンクでも、カード払いなら3.6%、PayPayなら3.98%と異なるため、手数料は決済完了まで確定しない。
- 記帳は請求時に売上を立て、決済実績が出てから手数料を計上する順番にすると、明細のズレが起きにくい。
1. 手数料は「定率」ではなく「決済手段ごとの料率」で決まる
決算時期に、Stripeの明細を眺めていると、ふと同じ500円の請求なのに、手数料が18円のときと20円のときがあることに気づきました。
相手によって違うので、請求リンクを作るときに設定を間違えたのか、と思って調べてみました。
実は、Stripeでは同じ請求リンクでも、相手の選んだ支払い方法によって、手数料が変わります。
つまり、相手の支払いが確定するまで、手数料はわかりません。
Stripeの料率は、日本での場合、次のように異なります。
| 決済手段 | 料率 |
|---|---|
| 国内カード | 3.6% |
| PayPay | 3.98% |
| その他の手段 | 手段ごとに異なる |
これを、500円で計算してみると
- カード:500円 × 3.6% = 18円
- PayPay:500円 × 3.98% = 19.9円 → 20円(最小通貨単位に丸め)
つまり、18円と20円の差は、クレジットカード決済かPayPayによる決済だったか、なのでした。
2. 同じ支払いリンクを送っても手数料は変わる
Stripeの支払いリンクやCheckoutは、ダッシュボードで有効化した決済手段を「Dynamic payment methods(動的な支払い方法表示)」として購入者に提示します。
つまり、どの決済手段が表示されるかはダッシュボード側の設定で決まりますが、購入者が何を選ぶかによって実際の料率が変わる仕組みです。
つまり、送り手からすると「同じリンク」でも、受け取り手がカードで払えば18円、PayPayで払えば20円になります。
2.1. 手数料はいつ確定するのか
そう考えると、請求を送った時点では、売上額(500円)は確定していても、手数料は確定していないことになります。
購入者がどの決済手段を選ぶかが決まるまで、手数料は「見込み」にすぎません。
Stripeの内部では、決済が成立すると売上から手数料を引いた金額がまず pending(保留中)残高に反映され、その後 available(利用可能)になります。
つまり、手数料の確定は、決済完了のタイミングです。
3. 記帳をどう整理するか
そこで、「請求時に売上と手数料をまとめて記録する」やり方だと、手数料が未確定なまま計上することになります。
支払い方法によってブレが生じるので、後から修正が必要になりやすい。
ですので、整理しやすいのは、売上と手数料は分けて記録する方がよいかもしれません。
記帳のコツは、売上の確定タイミングと手数料の確定タイミングを分けて考えることです。
請求時に売上を立て、決済実績が出てから手数料を計上する。
この順番を守ると、明細の数字が合わなくて困る場面がかなり減るはずです。
請求・販売時
借方:売掛金 500円
貸方:売上 500円
決済確定後(Stripeの実績で手数料を確認してから)
借方:Stripe未収金 480円
借方:支払手数料 20円
貸方:売掛金 500円
手数料額はStripeの決済詳細画面で確認できる。
売上は常に商品価格そのまま、手数料は実績ベースで後から差し込む形にすると、決済手段が変わっても仕訳の構造を変えずに済む。
小規模であれば、入金時にまとめて記録する方法も現実的ですが、売上発生日と入金日がずれるため、月次の締めで日付のズレが出やすい点には注意が必要です。