1. タブが増えていると何が問題?
インターネットを見ていると、いつの間にか画面がたくさん増えていることがあります。
「さっき見ていたページはどこに行ったのだろう」
「画面の上に小さな見出しがたくさん並んでいる」
「閉じてよいものと、残しておくものがわからない」
このような経験がある人も多いと思います。
1.1. 「タブ」とは何か
ブラウザーの上の方に並んでいる小さな見出しのようなものを「タブ」といいます。

ブラウザーとは、Google Chrome、Microsoft Edge、Safari など、インターネットのページを見るためのアプリのことです。
そのブラウザーの中で、複数のページを同時に開いておくための仕組みがタブです。
たとえば、検索結果のページを開いたまま、気になる記事を別のタブで開けます。
あとから検索結果のページに戻ることもできます。
今見ているページを残したまま、別のページを見られる仕組みです。

2. 自分で増やさなくてもタブは増える
タブは、自分で「+」のボタンを押して増やせます。
しかし、リンクをクリックしたときに、自動的に新しいタブが開くこともよくあります1。

検索結果からページを開いたとき、広告をクリックしたとき、PDFを開いたとき、ログイン画面へ進んだときなど、特に意識していなくてもタブが増えることがあります。
「自分では増やしたつもりがないのに、気づいたらたくさん開いている」という状態になりやすいのです。
2.1. タブを確認して切り替える
タブを見るときは、まずブラウザーの上の方を確認します。
そこに横並びになっている小さな表示が、それぞれ開いているページです。

今表示されているタブは、他のタブよりも前面に出ていたり、少し明るく表示されていたりします。
別のタブをクリックすると、そのページに切り替わります2。
「ページが消えた」のではなく、「別のタブに切り替わっただけ」という場合があります。
パソコンに慣れていないと、画面が変わったときに「前のページがなくなった」と感じることがあります。
実際には上のタブに残っていることもあります。
まずは、画面の上に並んでいるタブを確認する習慣をつけると安心です。
2.2. タブを閉じる
不要になったタブは、タブの端にある「×」を押すと閉じられます。

タブを閉じるというのは、そのページを表示したままにするのをやめる、ということです。
必要なページまで閉じてしまっても、多くの場合は履歴から開き直せます3。
ただし、入力途中の文章や申し込みフォーム、ログイン後の作業画面などは、閉じると内容が消えてしまうことがあります。
そのような画面は、閉じる前に保存や送信が済んでいるかを確認しておきます。
3. タブを開きすぎると動きが重くなる
タブは便利な仕組みですが、開きすぎると困ることもあります。

タブをたくさん開いていると、パソコンはそれぞれのページの情報を覚えておく必要があります。
ページの文章だけでなく、画像、動画、広告、ページの動きなども含めて、裏側で保持しています4。
3.1. 情報を保持するメモリー
このとき使われるのが「メモリー」です。
メモリーは、RAM(Random Access Memory:作業用の高速な記憶領域)とも呼ばれます。
パソコンが今使っている情報を一時的に置いておく場所です5。
机の上で作業する様子にたとえると、メモリーは作業机の広さのようなものです。
机が広ければ、資料をいくつも広げて作業できます。
机の上がいっぱいになると、必要なものを探すのに時間がかかり、作業しにくくなります。
パソコンのメモリーにも容量があります。
4GB、8GB、16GBなど、使える量はパソコンによって決まっています6。
タブをたくさん開きすぎると、このメモリーを多く使います。
メモリーに余裕があるうちは、タブの切り替えもスムーズです。
メモリーが足りなくなると、パソコンの動作が遅くなることがあります。
3.2. メモリーが足りないとストレージに退避する
メモリーが足りないとき、パソコンは一部の情報をストレージに一時的に退避します7。
ストレージとは、SSDやHDDのように、ファイルや写真、アプリなどを保存しておく記憶装置です。
電源を切っても内容が残るため、長期保存に向いています8。
メモリーに比べると、ストレージは読み書きに時間がかかります9。
メモリーの代わりにストレージを使う状態になると、タブの切り替えや画面表示が遅く感じられることがあります。
タブを開きすぎると、作業机がいっぱいになって動きが重くなる、というわけです。
3.3. 使わないタブを休止する機能
最近のブラウザーには、使っていないタブを自動的に休止する機能もあります10。
しばらく見ていないタブの動きを止めて、メモリーの使用量を減らす仕組みです11。
それに頼りきるよりも、自分で不要なタブを閉じる習慣をつける方が確実です。
4. あとで見たいページの残し方
「あとで見るかもしれない」と思って、タブを何十個も開いたままにすると、パソコンが重くなるだけでなく、どのページが必要だったのかもわかりにくくなります。

あとで見たいページは、ブックマークに入れる方法があります。
ブックマークとは、お気に入りのページを保存して、あとから開きやすくする機能です。
最近見たページなら、履歴から探せます12。
ページを残す方法は、タブを開きっぱなしにすることだけではありません。
4.1. タブを快適に使うために
今どのタブを見ているのかを確認する。
不要になったタブは閉じる。
あとで見たいページはブックマークや履歴に残す。
この三つを意識すると、タブを扱いやすくなります。
画面の上に並んでいるタブを確認し、今必要なものだけを残す。
これだけでも、インターネットの画面は見やすくなり、パソコンも軽く使いやすくなります。
- ウェブページ側でリンクに target=”_blank” を指定すると、クリック時に新しいタブで開きます。検索結果や広告でよく使われ、操作した本人が増やしたつもりがなくてもタブが増える一因です。 – HTML のリンクを新しいタブで開くようにする方法
- マウスを使わずに切り替えるなら、Windowsでは Ctrl キーと Tab キーで右隣のタブへ移れます。リンクを Ctrl を押しながらクリックすると、今のページを表示したまま裏で新しいタブに開けます。 – Google Chromeでタブの移動に便利なショートカット4選
- Windowsの Ctrl と Shift と T、Macの ⌘ と Shift と T で、直前に閉じたタブを開き直せます。連続して押せばさらに前のものまで戻せますが、閉じてから時間が経つと復元できなくなります。 – Chrome タブ復元ショートカット Ctrl+Shift+T
- Chromeは開いているタブが多いほどメモリを多く使う設計で知られ、PC全体の動作が重くなる原因になります。後述のメモリセーバーで使用量を最大3割ほど抑えられるとされます。 – Chromeメモリセーバー検証
- RAMは電気が通っている間だけ内容を保てる揮発性メモリで、電源を切ると中身が消えます。だから消えては困るファイルや写真はストレージに保存し、役割を分けています。 – DRAMとは?メモリを選ぶうえで理解しておきたい基礎知識
- 作業が重いと感じるパソコンでは、ストレージをSSDに替えるのと並んで、メモリーの増設が比較的安く速度を上げる手段になります。機種によっては交換や増設ができないものもあります。 – メモリまたはストレージのアップグレードが必要かを見分ける方法
- この退避はスワップやページアウトと呼ばれ、Windowsでは仮想メモリやページファイルという名前で扱われます。直近使っていない領域をストレージへ移し、物理メモリに空きを作ります。 – スワップとは – IT用語辞典 e-Words
- SSDは電源がなくてもデータを保てる不揮発性のストレージで、NANDフラッシュという半導体に記録します。回転する円盤に磁気で記録するHDDより読み書きが速く、起動やアプリの立ち上がりも短くなります。 – RAM vs SSD:違いを理解し、適切なアップグレードを選択する
- メモリーのアクセス速度はSSDより桁違いに速く、退避したデータを読み戻すたびに待ちが生じます。退避と読み戻しが頻発するとさらに遅くなり、この状態はスラッシングと呼ばれます。 – メインメモリ(主記憶装置)の役割
- Microsoft Edgeではスリープタブと呼ばれ、一定時間操作のないタブを休止してCPUやメモリーの使用を抑えます。休止までの時間は設定で変えられ、よく使うサイトは対象外にできます。 – Microsoft Edge のスリーピングタブ
- Google Chromeではメモリセーバーという名前で、設定のパフォーマンス画面から切り替えられます。休止したタブはクリックすると自動で読み込み直され、開いたまま使えます。 – Chrome のパフォーマンスをカスタマイズする – Google Chrome ヘルプ
- 閲覧履歴は Windowsの Ctrl と H、Macの ⌘ と Y で開けます。Googleアカウントで同期していれば、別の端末で見たページもたどれる場合があります。 – Chromeで閉じたタブを復元する手順まとめ