1. Zoomの「自分用メモ」は文書作成ツール
Zoom Workplaceには、「自分用メモ」という機能があります。

「自分用メモ」を使うと、ミーティング中の音声だけでなく、ひとりでのアイデア出しをメモとして残し、AI Companionで整理できます。
パソコン版のZoom Workplaceで自分用メモを作成し、要約を整えて、最後にWord形式の.docxファイルとして書き出すまでの流れを説明します。
手順の中で登場する機能は、
- 「自分用メモ」は、音声の文字起こしとキーボード入力を組み合わせて記録できる個人用のメモ機能です。
- 作成したメモは「ハブ」に保存され、会議の参加者や主催者に自動共有されません1。
- 「Canvas Docs」はZoom内で文書を作成・編集する機能で、自分用メモで作った内容もCanvas Docsの編集画面から開けます2。
- 「AI Companion」は文章の要約や整形を支援するAI機能で、Zoom Workplaceの右パネルに表示されます。
1.1. 個人用メモ、活用の手順
Zoomの「個人用メモ」は、ミーティングの内容だけでなく、ひとりでのアイデア出しにも使えます。

- ホームの「自分用メモ」からメモを開始し、「Done」で終了するとハブに保存されます。
- 保存先は「自分のファイル」の中の「自分用メモ」フォルダーです。
- メモを開くとCanvas Docsの編集画面が立ち上がり、AI Companionで要約を作り、Quick editで文章を整えてから、「…」メニューの.docxエクスポートでWordファイルに書き出せます。
話しながら考えた内容を文字に起こし、AIで整理し、Wordファイルに残しておくと、記事・議事録・企画書の下書きとして再利用しやすくなります。
1.2. ZoomのProプランが必要
ちなみに、ZoomのAI機能は、アカウントはPro・Business・Enterprise、またはMy Notes単体アカウントが対象です3。

また、Zoom WorkplaceデスクトップアプリのWindows版またはmacOS版 6.7.5以上が必要です4。
自分用メモはZoom RoomsとWebブラウザ版には対応していません。
2. 自分用メモで思いつくまま喋る
2.1. ホーム画面からメモを開始する
Zoom Workplaceを起動すると、左サイドバーに「ホーム」「ミーティング」「チャット」「スケジューラー」「Canvas」「ハブ」などのアイコンが並んでいます。
ホームを開いてください。

ホーム画面の中央に「新規ミーティング」「参加」「スケジュール作成」「画面共有」「自分用メモ」のボタンが表示されています。
「自分用メモ」をクリックすると小さなウィンドウが開きます。
初回起動時は、マイクやシステム音声へのアクセス許可を求めるダイアログが表示されます。
文字起こしを使う場合はここで許可しておきます5。
2.2. メモを記録する
「自分用メモ」のウィンドウが開くと、上部に「文字起こし」タブ、下部に「必要に応じて、ここに入力します…」というテキストエリアが表示されます。
マイクに向かって話すと文字起こしの結果がリアルタイムで反映されます。
話し言葉で整理されていなくても問題ありません。
後からAI Companionで整える前提で、思いついたことを順番に残していきます6。
キーボードで直接入力してもかまいません。
記録中は経過時間がウィンドウ下部に表示されます。
一時停止したいときは一時停止アイコンをクリックします。
アイデア出しなら、テーマを声に出してから「こういう問題がある」「解決策として考えられるのは」という形で話を展開するとまとまりやすくなります。
なお、他者との会話を文字起こしする際は、相手への事前通知が必要になります7。
2.3. メモを終了する
記録を終えるときは「Done」ボタンをクリックします。
「メモの作成を完了しますか?」というダイアログが開き、「これにより文字起こしが停止され、メモがハブに保存されます8。
」と表示されます。

「完了」を押すとメモが保存され、ウィンドウが閉じます。
ホーム画面に戻ると「自分用メモ」ボタンが「メモに戻る」に切り替わっていることがあります。
そのときは「メモに戻る」をクリックすれば保存されたメモにアクセスできます。
3. 自分用メモを文書化する
3.1. 保存されたメモを開く
メモはハブの「自分のファイル」の中にある「自分用メモ」フォルダーに保存されます。
左サイドバーの「ハブ」をクリックし、サブメニューから「自分のファイル」を選んでください。
フォルダー一覧に「自分用メモ」が表示されるので、開くとメモの一覧が確認できます。

「自分用メモ」を使うようになると、「ハブ」はよく開くので、「ツールバーにピン留めする」をしておくと次回からワンクリックで自分用メモやAI Companionにアクセスできます。


3.2. AI Companionで要約を作る
メモをクリックするとZoom Canvasの編集画面が開きます。

文書の上部には「手動でのメモ」「文字起こし」「ワークフロー」のタブが並んでいて、「手動でのメモ」タブには入力したテキスト、「文字起こし」タブには音声から変換されたテキストが入っています9。
編集画面を開いた状態で、右上のAI Companionパネルを使います。
パネルが閉じていれば、AI Companionアイコンをクリックして開いてください。
入力欄に指示を書いて送信すると、AI Companionが文字起こしの内容を読み取り、要約や整理の結果をメモに反映します。
会議の記録なら「決定事項、保留事項、次のアクションに分けて整理してください」のように指示します。
アイデア出しなら「記事の見出し案と各セクションの要点に分けてください」と書くと使いやすい形に整います。
結果が反映されると、画面下部に「Notesが更新されました。
AI生成コンテンツが正確かどうかを確認してください。
」というメッセージが出ます。
意図と違う場合は「手動でのメモに戻す」リンクで元に戻せます10。
出力を作り直したいときは「再作成」ボタンを使います。
「テンプレート:短い 一般テンプレート」のドロップダウンからテンプレートを切り替えると、出力の形式が変わります。
3.3. Quick editで文章を整える
文字起こしから作った文章は話し言葉が残りやすいです。
編集画面で気になる範囲をドラッグ選択すると、上部に「Quick edit」と「Ask AI」を含むツールバーが表示されます。

「Quick edit」をクリックするとメニューが開き、「文章を改善」「翻訳」「自動フォーマット」「コンテンツを視覚化」から操作を選べます。
「文章を改善」を使うと選択した文章が書き言葉寄りに整います11。
箇条書きや見出し構成にしたい場合は「自動フォーマット」を選びます。
文書全体ではなく必要な部分だけに適用できるので、整形が不要な段落には手をつけずに済みます。
3.4. Wordファイルとしてエクスポートする
文書が整ったら、編集画面の右上にある「…」メニューを開き、エクスポートの項目から「Microsoft Word(.docx)」を選びます12。
ファイルがダウンロードされるので、WordやGoogle Docsで開いて最終確認します。

エクスポートのメニューが表示されない場合は、管理者設定でエクスポートが無効になっている可能性があります。
Zoomの管理者コンソールで「Allow users to print or export docs」の設定を確認してください13。
- 自分用メモは本人専用のノートとして扱われます。自分でメモを共有操作しない限り、他の参加者やホストが閲覧することはできません。 – My Notes | Zoom Technical Library
- 自分用メモで取得した文字起こしデータは、ZoomのクラウドでAI処理されます。Zoomミーティング内で使用した場合は、ミーティングのMMR(Multi-Media Router)経由で音声が処理されます。 – My Notes | Zoom Technical Library
- AI CompanionはZoomのPro以上の有料プランに追加料金なしで含まれています。ただし、一部の地域や契約条件によっては利用できない場合があります。 – Meet Zoom AI Companion, your new AI assistant!
- バージョン確認は、Zoom Workplaceアプリのプロフィールアイコンから「設定」→「バージョン情報」で行えます。 – Meet My Notes: Your new AI note taker
- マイクの許可はOSのシステム設定からも変更できます。音声許可なしでキーボード入力専用としても利用可能です。 – Using My Notes
- Zoom Workplaceは話し声を検知すると、自動的に新しいメモの開始を促すプロンプトを表示することがあります。「音声アクティビティ検出」と呼ばれる機能で、マイクがアクティブになったタイミングで動作します。 – My Notes | Zoom Technical Library
- AIによる録音・文字起こしの合法性は国・地域によって異なります。米国では州ごとに「全員同意(two-party consent)」が必要な場合があり、日本でも個人情報保護法の観点から相手への通知が推奨されます。 – The legality of AI-powered recording and transcription
- 保存されたメモはZoom Docsの一種として扱われ、ハブ内の「自分のファイル」→「自分用メモ」フォルダーに格納されます。同じメモに後から追記することも可能です。 – Using My Notes
- 2026年5月18日以降、ZoomはZoomミーティング内での字幕の保存・ダウンロード機能を廃止しています。音声内容を後で参照するには、自分用メモの「文字起こし」タブやミーティングのTranscripts機能を使います。 – Saving closed captions in a meeting
- ZoomはAI Companionの処理において、顧客のデータをAIモデルのトレーニングに使用しないと明示しています。 – Meet Zoom AI Companion, your new AI assistant!
- 「自動フォーマット」は選択範囲を箇条書きや見出し構造に自動変換します。「コンテンツを視覚化」はテキストからビジュアル要素を生成する実験的な機能です。 – Your guide to getting started with Zoom Docs
- Canvas DocsはMicrosoft Word(.docx)のほか、Markdown(.md)とPDF(.pdf)形式でもエクスポートできます。データテーブルはCSV形式でのダウンロードにも対応しています。 – Your guide to getting started with Zoom Docs
- エクスポートメニューは「…」をクリックし、最下部までスクロールすると表示されます。Zoom Workplaceを最新バージョンに更新することで表示されるようになる場合もあります。 – Why has the Docs markdown export feature disappeared?