Bose Wave SoundTouchの
インターネットラジオの終了

Bose Wave SoundTouchのインターネットラジオが急に反応しなくなったという相談を受けました。 故障ではなく、Boseのクラウドサービスが2026年5月6日に終了していたことが原因でした。 今回は、その経緯と、iPhoneとBluetoothでつなぎ直す手順をまとめます。 一度ペアリングしておけば、スピーカーの電源を入れ直すだけで、iPhoneの再生先として選べるようになります。

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1. インターネットラジオが消えた理由はクラウド終了だった

1. インターネットラジオが消えた理由はクラウド終了だった

写真を見せてもらうと、機器はBose Wave SoundTouch music system IVとみられるものでした。 画面には「SELECT PRESET OR EXPLORE」と表示されたまま、何を押しても反応しない状態です。 以前は、SoundTouchアプリでインターネットラジオ局を検索し、リモコンの1から6のボタンに登録して使う仕組みでした。

型番ラベルまでは確認できなかったので推定にはなりますが、リモコンの配置とSoundTouch台座の形状からほぼ間違いないだろうと思います。 調べてみると、この画面はSoundTouchのクラウドサービスに接続できないために起きている表示でした1。 2026年5月6日にBoseのクラウド部分が終了し、SoundTouchアプリ内から音楽サービスやインターネットラジオを検索・再生する機能そのものが使えなくなっていたのです。

故障だと思っていたものが、実は仕様変更だったというのは、この手の相談ではよくあるパターンです。 機器自体は生きているのに、クラウド側のスイッチが切られたことで、表示だけが取り残されている状態でした。

2. SoundTouchは何を積み上げて、何を失ったか

2. SoundTouchは何を積み上げて、何を失ったか

2.1. 2013年から2026年1月延期までの経緯

SoundTouchは2013年、Boseのクラウドを介して音楽サービスやインターネットラジオ、複数室再生などを利用する製品群として登場しました2。 2020年ごろには一部製品の販売終了が案内されましたが、当時Boseはアプリと製品ソフトウェアを予見可能な将来にわたり支援する方針を示していました。 だからこそ、後のサービス終了発表は利用者にとって想定外のものだったようです。

2025年10月、最初の終了計画が発表されました3。 当初は2026年2月18日にクラウドサポートを終了し、アプリ内のSpotifyやTuneInへのアクセス、プリセット、マルチルーム機能などをまとめて停止する計画でした。 この計画には利用者から強い反発があったとされ、2026年1月に終了日は5月6日へ延期されます4。 延期にあわせて、ローカル版アプリによる操作やBluetooth、AirPlay、Spotify Connectなどは継続する方針に変更されました。

2.2. 残った機能と消えた機能

2.2. 残った機能と消えた機能

結果として、消えたのはSoundTouchアプリ内での音楽サービスの検索・再生、プリセットの新規登録や変更、Alexaによる音声操作、セキュリティおよびファームウェアの更新です。 既存のプリセットは一部動作する可能性があるものの、Boseは今後の動作を保証していません5

一方、Bluetooth、AUX、AirPlay、Spotify Connectによる再生、ローカルアプリからの音量・再生操作、スピーカーのグループ化は引き続き使えます6。 つまり今回の変化は、スピーカー本体が使えなくなったわけではなく、Boseクラウドを使った内蔵型ストリーミングから、スマートフォンを音源とする再生方式への移行だったわけです。

3. Bluetoothでつなぎ直す

3. Bluetoothでつなぎ直す

対処自体はシンプルです。 リモコンの上から2段目、右端にある音符と電波マークのボタンを押します。 これはSoundTouch、Bluetooth、AUXを順に切り替えるボタンで、短く何度か押すか、約1秒長押しすると、本体表示が「Ready to connect」に変わります。

この状態で、iPhoneの設定からBluetoothを開き7、一覧に表示される「Wave SoundTouch」などの機器名を選びます。 接続が完了すると本体からビープ音が鳴り、iPhone側にも接続済みと表示されます。 あとはTuneInやradikoなどのアプリを再生すれば、音はWave本体から出るようになります。

接続がうまくいかない場合は、同じボタンを約10秒長押しして「Pairing list cleared」の表示を出し、登録済み機器の一覧を消去してからやり直すときれいに直ることが多いです。 Wi-Fi機能を無効化するとBluetooth機能も同時に無効になる機種なので、電源を入れ直すとどちらも復活します。

4. 一度つなげば、電源のオンオフだけで再生先になる

4. 一度つなげば、電源のオンオフだけで再生先になる

ペアリングさえ済ませてしまえば、以降は毎回設定をやり直す必要はありません。 Wave側の電源を入れると自動的にBluetoothが有効になり、通信範囲内にある、最後に音声を再生したペアリング済み機器へ優先的に接続しにいきます。 iPhone側からも、Bluetooth設定に並んだWaveシステム名をタップするだけで接続できます。

複数のスマートフォンで使いたい場合は、今つながっている機器のBluetoothを一時的にオフにするか接続を解除し、リモコンで「Ready to connect」を表示させてから新しい機器を選べば追加登録できます。 クラウドという裏方の仕組みがなくなっても、手元の機器同士が直接会話する経路さえ確保しておけば、意外とあっさり元通りの生活に戻れるものだと感じました。

  1. Bose公式は、2026年5月6日にSoundTouchのクラウドサービスを終了したと案内している。 – SoundTouchクラウドサービスの終了 | お客様への影響について | ボーズ
  2. Bose公式ページでも、SoundTouchが2013年にクラウドを介した音楽サービス・インターネットラジオ・複数室再生の製品群として導入されたと説明されている。 – SoundTouchクラウドサービスの終了 | お客様への影響について | ボーズ
  3. The Vergeは2025年10月時点で、Boseが2026年2月18日にクラウドサポートを終了し、Spotifyなどのアプリ内アクセスやマルチルーム機能を停止する計画を発表したと報じている。 – Bose is yanking key features from its SoundTouch speakers | The Verge
  4. The Vergeは、利用者の反発を受けてBoseが終了計画を修正し、クラウド終了後もローカル版アプリやBluetoothなどの機能を残す方針に変更したと報じている。 – Bose is open-sourcing its old smart speakers instead of bricking them | The Verge
  5. Bose公式は、既存プリセットが一部動作する可能性はあるが今後の動作は保証されず、内容の変更もできないと説明している。 – SoundTouchクラウドサービスの終了 | お客様への影響について | ボーズ
  6. Bose公式は、クラウド終了後もBluetooth、AUX、AirPlay、Spotify Connectでの再生とスピーカーのグループ化は継続して利用できるとしている。 – SoundTouchクラウドサービスの終了 | お客様への影響について | ボーズ
  7. Appleサポートでは、他社製のBluetoothアクセサリを接続する際は設定からBluetoothを開いて機器一覧の更新を待つよう案内している。 – 他社製のBluetoothアクセサリをiPhoneやiPadに接続する