Googleの
「Android
バックアップの保存容量に関するポリシーの
更新」メールは何を意味するのか

  • Androidバックアップの保存容量ポリシーが変わり、45日後からSMSや通話履歴、端末設定なども15GBの枠に算入されるようになる
  • メールに書かれた使用量や増加見込みは、Google Oneのストレージ画面で自分でも確認できる
  • 変更の背景には、これまで容量外だったデータを他のGoogleサービスと同じ枠に統合する狙いがある
  • 増加見込みがわずかであれば急ぐ必要はなく、上限に近づいてから整理を検討すれば十分

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1. 突然のGoogleからのメールに何を確認すればいいのか

先日、Googleから「Androidバックアップの保存容量に関するポリシーの更新」という件名のメールが届きました。 差出人はGoogleで、フィッシングの心配はない状況です。 それでも、件名を見た瞬間に身構えてしまう。

1. 突然のGoogleからのメールに何を確認すればいいのか

読んでみると、45日後からバックアップに含まれるデータがすべて保存容量としてカウントされるようになる1、という内容でした。 今何か操作しないと容量が足りなくなるのか。 プランのアップグレードを迫られているのか。

平素より Google のサービスをご利用いただきありがとうございます。本日は、Android バックアップの保存容量に関するポリシーの更新と、バックアップをより細かく管理するための新しい設定についてお知らせいたします。

ポリシーの更新: 45 日後より、Android デバイスのバックアップに含まれるすべてのデータが Google アカウントの保存容量としてカウントされるようになります。…

メールの文面自体は丁寧で、現在の使用量や増加見込みの数字まで載っています。 ただ、その数字を鵜呑みにしていいのか、少し引っかかりました。 Google公式が送ってきた数字であっても、自分の画面で同じものを確認できるかどうかは別の話です。

2. メールに書かれた数字を自分の画面で確かめる

そこで、メールの文面から離れて、Google Oneのストレージ画面を開いてみました。 設定からGoogleアカウントに入り、ストレージの項目を選ぶだけで、内訳がそのまま出てきます。

出てきた数字は、メールに書かれていたものとほぼ一致していました。 15GBのうち11.94GBが使用済み2、今回の変更による増加見込みは0.01GB。 約10MBほどということになります。

数字を並べてみると、残りの空き容量は3GB強でした。 10MB程度の増加であれば、この空き容量を圧迫する規模ではありません。 メールの「空き容量がなくなる可能性がある」という文言は、今後の写真や動画、メールの添付ファイルの増加まで含めた注意喚起だと考えるのが自然です。

Google Oneの画面では、バックアップの内訳を種類ごとに見ることもできました。 写真と動画、メールの添付、Android端末のバックアップ、それぞれが別の項目として並んでいる。 自分の場合はAndroidバックアップの割合がそもそも小さく、今回の変更の影響を受けにくい構成だと分かりました。

メールを読んだだけでは分からなかったことが、画面を開いてみると一目で見えてくる。 数字は疑ってかかるくらいでちょうどいいのだと思います。

3. なぜ今までSMSや通話履歴はカウントされなかったのか

では、なぜ今回わざわざこの変更が入ったのでしょうか。

3.1. バックアップの中身が保存容量に組み込まれる仕組み

これまでGoogleフォトの写真や動画、MMSのデータはすでに保存容量に算入されていましたが、SMSや通話履歴、端末の設定、アプリの設定は対象外でした3。 容量をほとんど消費しないという理由で、別枠扱いになっていたということです。

今回の変更で、これらもGmailやGoogleドライブ、Googleフォトと同じ15GBの枠を使うようになります。 Googleの説明では、保存容量の扱いを一貫させるための変更とされています。 バックアップされるデータの種類が増えるわけではなく、計算の仕方が変わるだけ。

ここが少しややこしいところで、ニュースだけ見ると「バックアップが重くなる」ように感じますが、実態は逆に近い。 これまで見えていなかった消費分が、ようやく可視化されるという方が正確です。 容量が上限に達すると、Androidバックアップだけでなく、Gmailの送受信やGoogleドライブへの保存、Googleフォトのバックアップも止まってしまう4点は覚えておいたほうがよさそうです。

3.2. アプリごとにバックアップを選べる新機能

この変更に合わせて、Android 9以降では、バックアップするデータの種類とアプリを個別に選べる機能も導入されます5。 ゲームの進行状況や、あまり重要でないアプリのデータまで一律にバックアップする必要はなくなる。

容量計算が厳密になる代わりに、何をバックアップするかを自分で決められるようになったわけです。 容量が心配な人ほど、この機能を使う価値がある。 逆に、今回のように増加見込みが小さいうちは、あえて手を加える必要はないと感じます。

4. 結局、今すぐ何かする必要はあるのか

自分のアカウントで確認した限り、増加見込みは10MB程度、空き容量は3GB強でした。 この規模であれば、バックアップを無効にしたり、Google Oneの有料プランに急いで切り替えたりする理由はありません。

むしろAndroidバックアップを完全に止めてしまうと、Googleフォト以外の既存バックアップが削除されてしまう6。 機種変更や故障のときにSMSや設定を復元できなくなる方が、10MBの節約より痛手です。

容量が14GB前後まで近づいてきたら、写真や動画、メールの大きな添付ファイルから整理を始めればいい。 今回のメールは、対応を急がせるものというより、保存容量の仕組みが変わるという事前の知らせだったのだと思います。

  1. Google公式ヘルプでは、Androidのバックアップ設定で管理されるデータはすべてGoogleアカウントの保存容量を使用すると説明されており、SMSメッセージとMMSメッセージ、通話履歴、デバイスの設定、アプリデータが対象として挙げられています。 – 「既存の保存容量と Google One の仕組み」
  2. Google公式ヘルプでは、各Googleアカウントに15GBの保存容量が用意されており、Gmail、Googleドライブ、Googleフォトの間で共有されると説明されています。 – 「How your Google storage works」
  3. 同ページには、SMSメッセージとMMSメッセージ、通話履歴、デバイスの設定、アプリデータがAndroidバックアップの対象として明記されています。 – 「既存の保存容量と Google One の仕組み」
  4. 保存容量を使い切った場合、Gmailでのメールの送受信ができなくなるほか、Googleドライブでの新しいファイルの同期やアップロードが止まり、Googleフォトへの写真や動画のバックアップもできなくなると説明されています。 – 「既存の保存容量と Google One の仕組み」
  5. Google公式ヘルプでは、バックアップの設定でPhotos & videosとDevice dataのどちらを対象にするか選択でき、これらの手順の一部はAndroid 9以降でのみ利用できるとされています。 – 「Back up or restore data on your Android device」
  6. Google One公式ヘルプでは、端末のバックアップをオフにするとその端末のバックアップは削除されるが、それまでにGoogleフォトへバックアップした写真や動画はそのまま残ると説明されています。 – 「Back up your device」