【Meta広告】
iPhoneのFacebookアプリだけで
投稿を宣伝する
(Appleサービス料)

  • iPhoneのFacebookアプリだけで広告は出せます。決めるのは目標・誰に見せるか・1日いくら・何日間の4つだけで、パソコンの広告マネージャは開きません。
  • Metaに任せると対象は日本全国18歳以上の6,190万人から始まります。半径20km・65歳以上まで絞ると10.7万人。
  • 支払いはApp Storeのアプリ内課金を通ります。広告費1,000円分を買うのに1,571円かかりました。
  • 申し込むと審査中になり、25分で承認されました。3時間で消化された広告費は200円中15円、届いたのは7人。

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1. 投稿を宣伝(ブースト投稿)は、Facebookページの投稿から押す

自分のFacebookページに出した投稿を、広告として広げてみました。
やってみたかったのは、パソコンを開かずiPhoneだけで完結させることです。
最後の支払いでつまずいたのを除けば、10分もかかりません。

入口は2つあります。
ページの画面上部にある「広告を掲載」か、広げたい投稿の下に出てくる「投稿を宣伝」。
既にある投稿をそのまま広告にするのがブースト投稿(Boosted Post:公開済みの投稿を有料で広げる広告)で、今回はこちらを使いました。

では、なぜ個人プロフィールの投稿ではなくページなのか。
広告には「誰が出しているのか」という広告主体の表示が要るからです。
個人アカウントは管理者として裏側に残り、表に出るのはページの名前。

押すといきなり本題ではなく、差別禁止ポリシーへの同意画面が挟まります。
米国の住宅・雇用・金融商品に関する記述が並んでいて、日本の教室の広告には縁がなさそうな話が続く。
それでも画面を最後までスクロールしないと「同意します」が押せないので、ここは読んで進みます。

2. 目標とオーディエンスは、Metaに探させる条件を渡している

2.1. 目標(キャンペーン目的)で、機械学習が探す人が変わる

2.1. 目標(キャンペーン目的)で、機械学習が探す人が変わる

最初に聞かれるのが「この広告ではどのような結果を期待しますか?」です。
選択肢は、自動、問い合わせを増やす、エンゲージメントを増やす、リードを増やす、ウェブサイトへのアクセスを増やす、ページへのアクセスとフォロワーを増やす、電話での問い合わせを増やすの7つ。
これがキャンペーン目的(Campaign Objective:広告で達成したい成果の種類)で、Metaはここで選んだ結果を出しそうな人を機械学習で探します。

Meta広告は、お金を出した順に表示されるものではありません。
表示できる枠が空くたびに広告オークション(Ad Auction)が走って、支払う額と、そのユーザーが目的の行動を取りそうかどうかと、広告の品質から総合的な価値を計算する。
だから同じ1,000円でも、目標と対象がかみ合っていない広告は届く人数が減ります。

今回はサイトを見てほしかったので「ウェブサイトへのアクセスを増やす」を選びました。
続いて投稿に付けるボタンを選ぶ画面になり、ボタンなし、予約する、詳しくはこちら、購入する、登録する、メッセージを送信などが並びます。
「詳しくはこちら」を選んでリンク先のURLを入れると、緑のチェックが付いて通ります。

2.2. Advantage+ オーディエンスなら興味・関心は空欄でいい

2.2. Advantage+ オーディエンスなら興味・関心は空欄でいい

次が「オーディエンスを選択」で、ここも2択です。
Metaが自動で作って時間とともに調整する「Advantage+ オーディエンス」か、自分で条件を組む「ターゲットとして選択した人」か。
初期値はAdvantage+ のほうで、地域は日本、最低年齢は18歳になっていました。

シニアでデジタルが苦手な人に届けたい、と考えると、興味・関心を何にするかで悩みます。
ただ、Metaの興味・関心に「スマホが苦手な人」という項目はありません。
スマートフォン、iPhone、LINE、生涯学習あたりを選ぶことはできても、それは苦手な人ではなく、むしろ得意な人を拾ってしまいそうな気がする。

なので、興味・関心は空欄のままにしました。
苦手な人かどうかは、条件で絞るのではなく、広告文の側で「スマホが苦手な方へ」と呼びかけて、読んだ人に自分向けだと感じてもらうほうが早い。
絞り込みを増やすほど届けられる人数は減り、1人に届けるための費用は上がります。

2.3. 推定オーディエンスサイズは6,190万人から10.7万人まで動く

面白かったのが、条件をいじるたびに画面上部の数字が動くところです。
これが推定オーディエンスサイズで、初期値のまま日本全国・18歳以上だと6,190.0万〜7,280.0万と出ました。
日本の人口を考えると、Facebookを使っていない人まで含んでいそうな数ですが、ともかくここが出発点。

そこで位置情報を追加して、教室の住所を中心に半径43kmの円を描いてみます。
地図に青い円が乗って、大津から京都・大阪の一部までを覆う。
年齢の下限を60歳に上げたところで、33.0万〜38.8万まで落ちました。

さらに半径を20km、年齢を65歳以上に絞ると10.7万〜12.6万。
6,190万から10.7万なので、580分の1くらいまで絞ったことになります。
このあと配置(Placement:広告を表示する場所)としてFacebook、Instagram、Messengerの3つにチェックが並びますが、選ぶ数が多いほど届く可能性が高くなると書いてあるので、ここは触りませんでした。

3. 予算200円では「クリックがゼロになる可能性があります」と警告が出る

3.1. 推定インプレッションとリーチは、数え方が違う

3.1. 推定インプレッションとリーチは、数え方が違う

予算の画面には、金額を動かすたびに「1日の結果(推定)」として推定インプレッションが表示されます。
インプレッション(Impressions:広告が表示された延べ回数)とリーチ(Reach:広告を見た実人数)は別物で、1人に2回表示されればリーチ1、インプレッション2。
だから同じ人に何度も出ても、インプレッションだけは増えていきます。

この推定値の振れ幅が、なかなか大胆です。
5日間で3,920円のときは451〜1.4K、同じ5日間で1,000円にすると0〜465、1,600円では181〜781。
下限が0ということは「1回も表示されないかもしれない」という意味なので、予測というより幅を正直に出しているだけ、という感じがします。

3.2. 4日以上出したほうが結果が出やすい

3.2. 4日以上出したほうが結果が出やすい

予算のスライダーは1日あたり200円から50,000円まで動きます。
下限の200円まで下げると、黄色い三角と一緒に警告が出ました。
「広告から得られるリンクのクリックがゼロになる可能性があります。結果を改善するには、予算を¥1,550まで増額してください。」

期間の欄も似た調子で、1日に設定すると「4日以上掲載した広告は、より良い結果を得られる傾向にあります」と注意されます。
配信システムが学習する時間が要る、ということなのだと思います。
それでも今回は仕組みを見るのが目的だったので、200円の1日で押し切りました。

もうひとつ、この画面には小さく但し書きが付いています。
「Appleのサービス料、税金、ローカル手数料は含まれません」。
つまり、ここに表示されている予算は、支払う金額ではありません。

4. 広告費1,000円分を買うのに、1,571円かかる

4.1. Appleのサービス料は、広告費への42.8%の上乗せ

「今すぐ投稿を宣伝」を押すと、支払い画面に「利用可能な資金:¥0」と出ました。
iPhoneのアプリから出す場合は前払いのプリペイド方式で、広告費をまかなう資金を先に買う必要があります。
カードを登録しておけば後から請求される自動請求方式もあるのですが、それはパソコンのブラウザから出したときの話。

最初に1,000円分を買おうとしたときの内訳が、これです。

追加する資金が¥1,000、Appleのサービス料が¥428、ローカル手数料が¥143、推定合計¥1,571。

1,000円の広告を出すのに1,571円。
広告費に対して57%の上乗せです。

Appleのアプリ内課金の手数料は30%と言われているので、428円は多すぎるように見えます。
ただ、これは逆算するときれいに合います。
1,000円をMetaが受け取るために必要な価格は1,000÷0.7で1,428.57円、その30%が428.57円、さらにその10%の142.86円が消費税。

金額を変えても同じ計算でした。
1,600円のときはサービス料685円と手数料229円で合計2,514円、200円のときは85円と29円で合計314円。
30%は「販売価格の30%」なので、広告費から見ると42.8%の上乗せになります。

支払いのあと、Meta for Businessから「Meta残高の領収書」というメールが届きました。
支払い方法の欄には「App Store’s In-App Purchase」。
請求元はMeta Platforms Ireland Limitedで、途中にAppleが挟まっているのがここでも見えます。

4.2. 審査は25分で終わり、ステータスがアクティブに変わる

支払いボタンを押すと、見慣れたApp Storeのダイアログが出てきます。
「Funds for ads」というアプリ内課金の商品名で、Facebookからの購入として¥1,571。
広告費が、アプリのアイテム課金と同じ扱いで並んでいるのは不思議な感じがします。

ここで1回、決済が弾かれました。
「お客様のお支払い方法は拒否されました」と出て、お支払い方法を追加する画面へ。
クレジット/デビットカードのほかにキャリア決済、PayPay、メルペイが選べます。

結局、金額を200円まで下げて通しました。
「完了しました。購入手続きが完了しました。」のあと、紙飛行機のイラストと「おめでとう!広告を作成中です」の画面。
このときのステータスは審査中で、広告ポリシーを満たしているかどうかを24時間以内に知らせる、と書いてあります。

実際に届いたのは25分後でした。
11時11分に申し込んで、11時36分に「広告が承認されました」というメール。
広告センターのステータスも審査中からアクティブに変わって、消化金額の欄が動き始めます。

4.3. 消化金額は200円中15円、閲覧者は7人

3時間ほど経ってから結果を開くと、「1日で¥15消化しました」と出ていました。
予算は200円なのに、使われたのは15円。
掲載は翌日の同じ時刻までなので途中経過ですが、予算は上限であって、必ず使い切るものではありません。

閲覧数が7、閲覧者も7。
同じ人に2回出たのではなく、7人に1回ずつ届いた計算です。
ランディングページビューは「–」のままなので、リンクは1回も押されていません。

予算200円のときに出ていた「クリックがゼロになる可能性があります」は、そのとおりになりました。
15円で7回の表示なので、1,000回あたりに直すと2,100円ほど。
ただ、この15円を買うために払った額は約24円なので、実質は1,000回あたり3,400円くらいになります。

面白かったのが、オーディエンスの「地域」タブです。
教室のある市を中心に半径20kmで指定したのに、Kyoto Prefectureが5、Shiga Prefectureが2。
円が県境をまたいで京都市を覆っていたので、届いた人の多くは県外でした。
利用者層のタブは男性100.0%、配置先はFacebookモバイルアプリフィードとFacebookストーリーズ。

やってみると、操作そのものは拍子抜けするほど簡単でした。
引っかかるのは仕組みのほうで、簡単さの代金として広告費の57%を上乗せしている。
そのうえで届いたのが7人なら、1人あたり3円ちょっと。
次はパソコンのブラウザから同じ金額で出して、上乗せのないぶんどれだけ変わるか見てみようと思います。