Claude AIの
「プロジェクト」機能

Claude AIのプロジェクト機能は、関連する会話やコンテンツをひとつのグループにまとめる仕組みです。同じテーマについて複数回に分けて話し合うときに便利です。

関連記事

1. 会話のコンテキストはどう維持されるか

通常の会話では、話の流れやこれまでの内容は自動的に記憶されます。一つの会話の中では文脈が維持されるので、前の話題を引き継いで話を進められます。ただし会話が長くなると古い情報は徐々に忘れられ、新しい会話を始めると前の会話の内容は引き継がれません。

2. プロジェクトへの保存とは何か

プロジェクトを指定してClaudeと会話しているとき、コードやドキュメントなどを作成すると「プロジェクトに追加」できます。追加したコンテンツは、同じプロジェクト内の別の会話でも参照できるようになります。

注意が必要な点が3つあります。プロジェクトに保存したコンテンツは同プロジェクト内の他の会話から参照できますが、完全なファイル保存システムではありません。プロジェクトを削除すると、保存したコンテンツも消えます。

3. プロジェクト機能が役立つ場面

3.1. 関連会話のグループ化

同じテーマに関する複数の会話をひとつにまとめられます。バラバラになりがちな会話を整理し、必要な情報を見つけやすくなります。

3.2. コードやドキュメントの共有

コードや文書をプロジェクトに追加すると、そのプロジェクト内の別の会話でも同じ内容を参照できます。たとえばカウントダウンタイマーのコードを保存しておけば、次の会話でもそのコードを参照しながら作業を続けられます。

3.3. 長期的な作業の継続

時間をかけて取り組むプロジェクトでは、関連情報をまとめておくことで、以前の議論を参照しながら進められます。新しい会話を始めるたびにゼロから説明し直す手間が省けます。

4. 向いていない用途

要件定義書のように継続的に更新していく文書には、この機能は合いません。保存したファイルの履歴管理やバージョン追跡ができず、ファイルを直接編集することもできないためです。更新するには全文を再生成して保存し直す必要があり、複数人での同時編集にも対応していません。こうした用途にはGoogle DocsやNotion、GitHubのような専用ツールを使う方が合います。

5. プロジェクトに向いているコンテンツ

繰り返し参照するが頻繁には書き換えないコンテンツが適しています。

コードのテンプレートやスニペットは典型例です。特定の機能を実装するJavaScriptコードや、データ処理のPythonスクリプトなどは、同じプロジェクト内の複数の会話で参照することが多く、基本的な構造が変わらないため保存しておく価値があります。

設計文書や仕様書の初期バージョンも向いています。プロジェクトの基本方針や要件の大枠を記した文書は、開発の途中で何度も参照しますが、頻繁に更新するものでなければプロジェクトへの保存が有効です。APIの使用例や設定ファイルのサンプルも同様に、一度作成したらあまり変更されないため、プロジェクトに置いておくと複数の会話から参照できます。

6. 知っておきたい仕様

各プロジェクトには20万トークンのコンテキストウィンドウがあります。文庫本に換算するとおよそ500ページ分に相当し、大量の関連文書やコードを格納できます。

プロジェクト機能はClaude.aiのProおよびTeamプランのユーザーが利用できます。Teamプランではプロジェクトをチームメンバーと共有してリアルタイムで協力でき、権限設定で機密情報を保護することも可能です。また優れた会話のスナップショットを共有プロジェクト活動フィードに載せられます。

プロジェクト内ではカスタム指示を設定でき、Claudeの応答をそのプロジェクトの目的に合わせて変えられます。マーケティング向けのメール文体や、データアナリスト向けのSQLクエリ生成スタイルなど、内部知識に基づいた専門的な応答を引き出すことができます。

Artifacts機能との組み合わせも有効です。Artifactsはコードスニペット、テキスト文書、グラフィック、図表、ウェブサイトデザインなどを会話と並行して専用ウィンドウに表示します。開発者向けには、より大きなコードウィンドウとフロントエンドのライブプレビューでレビューを効率化します。

プロジェクト内で共有するデータや会話は、ユーザーの明示的な同意なしにモデルのトレーニングには使われません。今後はClaudeが一般的なアプリケーションやツールとネイティブ統合し、プロジェクトに持ち込める知識の種類が広がる予定です。