iPhoneで共有Googleカレンダーを追加する

共有されたGoogleカレンダーをiPhoneで使えるようにする作業は、手順自体は簡単です。

しかし実際にやってみると、思わぬところでつまずくことがあります。今回は、GmailアプリとGoogleカレンダーアプリを使った設定で気づいたポイントを共有します。

  1. GmailアプリGoogleカレンダーアプリを使います(図1)。
  2. Googleカレンダーの共有の招待メールでは、(基本的に)Gmailアドレス宛に送られます(図2)。
  3. 招待メールにある「共有カレンダーに参加」を押すと、Googleカレンダーアプリに切り替わり、「追加」ボタンが表示されます(図3)。
  4. Googleカレンダーアプリの左上のメニュー(≡)をタップすると、追加されているカレンダーの表示・非表示を確認できます(図4)。

予定を追加するときには、「どのカレンダーに書き込むのか」を意識して選ぶ必要があります。

  1. Googleカレンダーでは、右下の追加ボタンを押して「予定」を選ぶか(図2)、カレンダー内をタップすることで(図3)、予定を追加できます。
  2. 図3では、タイトルの上にある横線を上にスライドすると、図4のように「予定の詳細画面」が表示されます。
  3. この中央にある「マイカレンダー」などから予定を追加したい共有カレンダーを選択します(最後に選んだカレンダーが自動的に選択されています)。

招待メールを見つけるときの工夫

共有カレンダーの設定は、まずGmailで招待メールを見つけることから始まります。ところが、この最初の段階で意外と手間取ることがあります。

件名に「共有カレンダー…への招待」と書かれたメールを探すとき、受信トレイを上から順番に見ていくと時間がかかります。検索機能を使う方が確実です。検索窓に「カレンダー 招待」と入力すると、関連するメールがすぐに見つかります。

もしメインの受信トレイにない場合は、迷惑メールフォルダも確認しましょう。Googleのシステム同士でも、送信者の設定によっては迷惑メール扱いになることがあります。

追加後の確認で見落としがちなポイント

カレンダーを追加した後、「カレンダーを追加しました」というメッセージが画面下部に表示されます。このメッセージは数秒で消えるため、見逃すことがあります。メッセージが表示されなくても、追加は正常に完了している場合がほとんどです。

確実に確認するには、月表示や週表示で新しい予定が表示されているかチェックしましょう。共有カレンダーの予定は、元々のカレンダーとは異なる色で表示されます。色の違いに注目すると、追加されたことがすぐに分かります。

表示の切り替えを理解する

共有カレンダーが追加されても、表示設定によっては予定が見えないことがあります。これは故障ではありません。

左上の三本線メニューをタップすると、「マイカレンダー」や「他のカレンダー」という項目が表示されます。ここで各カレンダーのチェックボックスをオンにしたりオフにしたりできます。新しく追加されたカレンダーのチェックがオフになっていると、予定は表示されません。

この機能は便利な反面、初回設定時には混乱の原因になります。追加したはずの予定が見えない場合は、まずここを確認しましょう。

同期のタイミングについて

共有カレンダーの予定は、リアルタイムで反映されるわけではありません。ネットワーク環境やアプリの設定により、同期に時間がかかることがあります。

追加直後に予定が表示されなくても、数分待ってから画面を下に引っ張って更新すると、予定が表示されることがあります。この「引っ張って更新」の動作は、多くのiPhoneアプリで使える操作方法です。カレンダーアプリでも有効なので、覚えておくと便利です。

複数のGoogleアカウントを使用している場合

iPhoneで複数のGoogleアカウントを設定している場合、どのアカウントでカレンダーが追加されるかが重要になります。Gmailで招待メールを開いたアカウントと同じアカウントに、カレンダーが追加されます。

異なるアカウントのカレンダーアプリで確認しても、新しい予定は表示されません。アカウントの切り替えは、カレンダーアプリの設定画面から行えます。右上のアカウントアイコンをタップすると、使用可能なアカウントが表示されます。

まとめ

iPhoneでの共有Googleカレンダー追加は、基本的には「招待メールを開く→ボタンをタップ→追加を承認」という3ステップです。ただし、メールの検索方法、アプリの切り替え時の待ち時間、表示設定の確認、アカウントの管理など、実際の操作では細かな注意点があります。特に表示設定と同期のタイミングは、初回利用時につまずきやすいポイントです。これらのコツを押さえておくと、スムーズに共有カレンダーを活用できます。