Canvaでウェブサイトを作り始めて、すぐに疑問が湧きました。「セクションを追加」というボタンがあるけれど、これって単に余白を広げて要素を配置するのとどう違うんだろう?
実際に操作しながら確認してみると、セクションには意外な制限があることがわかりました。この記事では、その検証プロセスと、実務でどう使い分けるべきかを共有します。
1. セクションとページの違いを確認する
まず基本的なところから整理しました。
Canvaのウェブサイトビルダーには「セクション」と「ページ」という2つの概念があります。
「ページを追加」で作った新しいページは、公開すると別のスクロール可能な独立したページになります。
ナビゲーションメニューで切り替えられる、完全に別のページです。
セクションは、1つのページの中にブロックを追加する機能です。
公式のヘルプを見ると、「セクションを追加」をクリックすると同じページ内にブロックが追加される、と説明されています。
1.1. セクションの利点
セクションには、主に2つの利点があります。
- 1つ目は、ページ内リンクが設定しやすいことです。
セクションで区切っておくと、ナビゲーションメニューやボタンから特定のセクションへジャンプさせるアンカーリンクを簡単に設定できます。 - 2つ目は、レスポンシブ対応です。
セクション単位で自動調整されるため、スマホで見たときのレイアウト崩れが起きにくくなります。
つまり、セクションは同一ページ内でのコンテンツの区切りとして機能するんですね。
でも、実際に使ってみると問題が見えてきます。
2. 10セクションの壁
ただし、Canvaのウェブサイトには、重要な制限があります。
1つのページに追加できるセクションは最大10個までです。
縦長のランディングページを作ろうとすると、すぐに足りなくなることがわかります。
例えば、こんな構成を考えてみてください。
- ヘッダー
- メインビジュアル
- サービス紹介1
- サービス紹介2
- サービス紹介3
- 料金プラン
- お客様の声
- よくある質問
- 会社概要
- お問い合わせ
- フッター
これだけで11個です。
さらに各セクションの間に小見出しや区切りを入れたくなると、あっという間に10個を超えてしまいます。
2.1. 余白で区切るべき場所
細かいコンテンツの区切りは、余白や視覚的な工夫で対応します。
先ほどの11個の例で言えば、こんな感じに絞り込みます。
- ヘッダー・メインビジュアル(セクション1)
- サービス紹介全体(セクション2)
- 料金プラン(セクション3)
- お客様の声(セクション4)
- よくある質問(セクション5)
- お問い合わせ・フッター(セクション6)
これで6セクションに収まりました。
サービス紹介1、2、3は、セクション2の中に余白と背景色の切り替えで配置します。
これなら10個制限に引っかかりません。
ただし、各サービス紹介に直接ジャンプさせたい場合は、別の工夫が必要になります。
ここは少し妥協が必要ですね。
3. セクション機能の限界
Canvaのウェブサイトビルダーは、基本的にシンプルなサイト向けなんです。
複雑な構造のサイトや、階層的なナビゲーションが必要なサイトには向いていません。
公式のドキュメントでも、「ページ内セクションで疑似的に複数ページ風のデザインはできるが、URLごとに独立した複数ページを管理する仕組みはない」と説明されています。
つまり、Canvaはポートフォリオサイトやシンプルなランディングページを想定して設計されているんですね。
3.1. 適材適所で使い分ける
Canvaのウェブサイトビルダーでセクションを使うときは、こう考えるとうまくいきます。
重要な大きなブロックだけをセクションにして、細かい区切りは余白と視覚的な工夫で対応する。
10セクションという制限は一見窮屈に見えますが、シンプルなサイト作りを促してくれる良い制約とも言えます。複雑すぎるサイトはCanvaには向いていない——それを知った上で使えば、十分に実用的なツールです。
実際に触って試してみることで、こうした使い分けの勘所が掴めました。もしCanvaでサイトを作るなら、最初から完璧を目指さず、まず作ってみて調整していくのがおすすめです。