Zoomでもパソコンの遠隔サポートができる

親戚や友人からパソコンの使い方を聞かれることはありませんか?「ここをクリックして…」と電話で説明するのは大変です。直接見せながら教えられれば簡単なのに…そんな時に便利なのが「遠隔サポートツール」です。

この記事では、WindowsとMacの両方で使える遠隔サポートツールを探した過程と、最終的にZoomを選んだ理由をお伝えします。

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1. 遠隔サポートとは?簡単に説明すると

遠隔サポートとは、インターネットを通じて離れた場所にあるパソコンの画面を見たり、マウスやキーボードで操作したりする技術です。まるで目の前のパソコンを操作しているかのように、離れた場所のパソコンを動かせます。

車の運転を教えるとき、助手席から「ハンドルをもっと右に」と言うより、直接ハンドルを握って見せた方がわかりやすいですよね。遠隔サポートは、そんな「直接見せる」をネット越しに実現する技術なのです。

2. 主な無料遠隔サポートツールの選択肢

無料で使える遠隔サポートツールはいくつかあります。代表的なものを見てみましょう。

  • 家族・友人へのカジュアルサポート:
    Zoom(多くの人が既に利用、操作が直感的)
  • 社内での技術サポート:
    Windows リモートデスクトップ(Windows環境なら)または TeamViewer
  • プロフェッショナルなIT支援:
    TeamViewer、AnyDesk(多機能・安定性)
機能/特徴Chrome リモートデスクトップTeamViewerAnyDeskZoho AssistWindows リモートデスクトップZoom
料金完全無料個人利用は無料
商用利用は有料
個人利用は無料
商用利用は有料
無料プランあり
(機能制限あり)
Windows標準機能
(Pro/Enterprise版のみ)
無料版でも利用可能
対応OSWindows, Mac, Linux(Chromeブラウザ必須)Windows, Mac, Linux,iOS, AndroidWindows, Mac, Linux,iOS, AndroidWindows, MacWindows間のみ
(受信側はPro/Enterprise必須)
Windows, Mac
(デスクトップアプリのみ)
接続方法同じGoogleアカウントが基本(工夫すれば別アカウントも可)ワンタイムID・パスワード接続コード招待リンクホスト名/IPアドレス+アカウント画面共有からリモート制御
外部サポート向け△(Googleアカウント共有が必要)◎(ワンタイム接続で簡単)◎(コード共有で簡単)○(招待リンクで簡単)×(外部接続には設定が複雑)◎(操作許可制で安心)
機能性基本的な遠隔操作高機能>(ファイル転送、チャット)軽量・高速(低速回線でも安定)ITサポート特化(クラウドベース)Windows環境での安定性が高い画面共有からの遠隔操作(会議機能も併用可能)
セキュリティGoogleアカウント認証256ビットAES暗号化
2要素認証
TLS暗号化
256ビットAES
追加認証機能あり(SMS、OTPなど)Windowsアカウント認証
標準暗号化
許可制(いつでも制御解除可能)
追加インストールChromeブラウザのみ専用ソフト必須専用ソフト必須専用ソフト必須Windows標準Zoomアプリ
特記事項Googleアカウント連携が特徴かつ制約世界的に普及多機能TeamViewerより軽量で高速IT部門向けの管理機能充実Windows間なら最も安定ビデオ会議ツールのサブ機能として

2.1. Chrome リモートデスクトップ

最初に試したのはChromeリモートデスクトップでした。Googleが提供する無料ツールで、Chromeブラウザさえあれば使えるので、追加のソフトをインストールする必要がありません。設定も簡単で、WindowsとMacどちらでも動きます。

しかし使ってみると、基本的に同じGoogleアカウントでログインしていないと接続できないという問題に気づきました。つまり、友人や親戚のパソコンをサポートするには、自分のGoogleアカウントを相手に教えるか、相手のアカウントを自分が使う必要があります。これはアカウントのセキュリティ上あまり良くありません。パスワードを共有するのは「鍵を貸す」ようなものです。確かに便利ですが、リスクも伴います。

シークレットウィンドウを使って別アカウントでログインする方法もありますが、設定が複雑で、サポートを受ける側に負担がかかりすぎると感じました。

2.2. TeamViewerやAnyDeskなど

外部の人へのサポートには、「招待コード」や「ワンタイムアクセス」機能があるツールが便利です。TeamViewerやAnyDeskなどがこれに当たります。

  • TeamViewer
    世界的に有名な遠隔操作ソフトです。WindowsとMacはもちろん、Linuxやスマートフォンにも対応しています。個人利用なら無料で、ファイル転送やチャット機能も備えています。
  • AnyDesk
    軽量で高速な遠隔操作ソフトです。起動が速く、低速なネット回線でも比較的スムーズに動きます。個人利用は無料で、WindowsとMacどちらでも使えます。
  • Zoho Assist
    ITサポート向けのクラウド型遠隔操作ツールです。WindowsとMacに対応していて、無料プランもありますが、一部機能に制限があります。

これらは、相手にソフトをインストールしてもらう必要があります。そうすれば表示されるIDやコードを教えてもらうだけで接続できます。いわば「今日限りの合言葉」で接続する仕組みです。Googleアカウントの共有は不要で、初めての相手でもスムーズに接続できるのが魅力です。

2.3. Windows標準のリモートデスクトップ

Windows同士なら、追加ソフトなしでWindowsに標準搭載されている「リモートデスクトップ」機能が使えます。

Windows同士なら標準機能で利用可能ですが、Homeエディションでは受信(サポートされる側)として使えません。これはWindowsのProやEnterpriseエディションに付いている機能で、社内LANやVPN環境での接続を前提にしています。

3. Zoomでのリモートコントロール機能

いろいろ試した結果、最終的にZoomを選びました。

実は、Zoomは無料版でもリモートコントロール機能が使えます。相手が画面共有を開始し、その画面上部の「リモート制御」ボタンから操作権限を付与すれば、相手のPCをマウスやキーボードで操作できます。

Zoomでリモート操作を行う手順はシンプルです。

  1. 相手にZoomで画面共有をしてもらう
  2. 画面上部の「リモートコントロール」ボタンから、操作を許可したい参加者を選択
  3. 許可された側は、相手のPCを遠隔操作できる

操作したい側から「リモート制御のリクエスト」を送り、相手が承認する方法もあります。

3.1. 導入のスムーズさとセキュリティのバランス

コロナ禍以降、ビデオ会議ツールとしてZoomは広く普及しました。多くの人がすでにインストール済みなので、「まずはこのソフトをダウンロードして…」という手間が省けます。慣れ親しんだツールを使えるのは、サポートを受ける側の心理的なハードルも下げます。

Chromeリモートデスクトップのようにアカウントを共有する必要がなく、外部の人へのサポートにも適しています。個人情報やプライバシーを守りながらサポートできるのは大きなメリットです。リモート操作は相手の許可が必要なので、セキュリティ面でも安心です。また、操作される側はいつでも制御を取り消せます。これは「いつでもブレーキを踏める」安心感につながります。

4. まとめ

遠隔サポートツールを探した結果、Zoomが最も使いやすいという結論に至りました。すでに多くの人が使い慣れていること、無料でも利用できること、アカウント共有が不要なこと、そしてWindowsとMacどちらでも使えることが決め手となりました。

特別なリモートサポートツールを新たにインストールするよりも、すでに持っているツールの隠れた機能を活用する方が、サポートする側もされる側も負担が少ないのです。

ビデオ会議ツールの枠を超えて、リモートサポートツールとしてのZoomの可能性を、ぜひ試してみてください。


  1. Chrome リモート デスクトップを使って他のパソコンにアクセスする – Google サポート
  2. TeamViewer – リモート接続ソフトウェア
  3. macOS用のリモートデスクトップソフトウェア – AnyDesk
  4. 【2025年版】無料のリモートデスクトップソフトを紹介!注意点も
  5. Zoomの画面共有とあわせて覚えたい!リモート操作(遠隔操作)機能
  6. リモート コントロールのリクエストまたは付与 – Zoom Support
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