iPhoneのナイトモードで星空を撮る方法

iPhoneには「ナイトモード」という暗所撮影機能が搭載されていて、設定と環境さえ整えれば星空や天の川も撮影できます。ただし「iPhoneを持って外に出ればすぐ撮れる」わけではなく、いくつかの条件が結果を大きく左右します。

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1. 必要なもの

  • iPhone(ナイトモードはiPhone 11以降に搭載。iPhone 15以降は暗所性能がさらに向上しています)
  • 三脚またはそれに代わる安定した置き場所
  • 光害の少ない撮影場所

2. 撮影手順

2.1. 場所を選ぶ

街の明かりが届かない場所へ移動します。市街地から離れるほど、空に見える星の数は増えます。天の川を撮りたい場合は、山間部や海沿いの暗い場所が候補になります。月が出ている夜も空が明るくなるため、新月前後の夜を選ぶと有利です。

2.2. iPhoneを固定する

三脚にiPhoneをセットします。三脚がなければ、岩や地面など微動しない場所に置いても構いません。手持ちでは露光中にブレが生じるため、固定は必須です。

2.3. カメラを起動してナイトモードを確認する

標準の「カメラ」アプリを開き、「写真」モードにします。暗所ではナイトモードが自動的に有効になり、画面左上(または上部)に月のようなアイコンが表示されます。

2.4. 露光時間を最大に設定する

ナイトモードのアイコンをタップすると、露光時間のスライダーが現れます。これを最大側(右端)に動かしてください。iPhoneが固定されていて、かつ十分に暗い環境であれば、スライダーの上限が「30秒」と表示されます。

30秒が表示されない場合は、固定が不十分か、周囲が明るすぎる可能性があります。

2.5. 撮影する

シャッターボタンをタップします。撮影中は絶対にiPhoneに触れないでください。カウントダウンが0になるまで待てば完成です。

3. 結果に影響する主な条件

条件影響
光害(街明かり)最も影響が大きい。都市部では天の川はほぼ写らない
雲・霞・湿気星が滲んだり消えたりする
月明かり空全体が明るくなり、暗い星が消える
固定の安定性微振動でも30秒露光では星が線になる

4. よくある失敗と対処

「30秒」が表示されない 三脚で固定した状態でも、周囲がある程度明るいと上限が下がります。より暗い場所へ移動するか、カメラを空の暗い方向へ向け直してみてください。

星が線のように伸びている 露光中にiPhoneが動いています。固定をやり直し、シャッターを押した後は触れないようにします。音量ボタンでのシャッター操作もブレの原因になるため、タイマー機能を使うとより安全です。

全体がオレンジや白く霞んでいる 光害の影響です。撮影場所を変える以外に根本的な解決策はありません。

5. まとめると

設定の手順そのものは単純で、三脚で固定してナイトモードを最大にするだけです。撮影結果を左右するのは設定よりも「場所」と「夜の条件」です。光害の少ない暗い場所を選ぶことが、星空撮影で最初に取り組むべき準備です。