GeneratePressは、シンプルで軽量、そして高速なWordPressテーマです。「必要な機能だけを提供し、あなたが自由にカスタマイズできる」という考え方で作られています。今までCocoonなどの他のテーマを使っていた人には少し違う感じがするかもしれませんが、そのシンプルさを活かせば、自分だけのサイトを自由に作れます。
GeneratePressってどんなテーマ?
GeneratePressは、WordPress(ワードプレス)の公式サイトから無料でダウンロードできるテーマです。無料版でも十分使えますが、有料版(Premium)を買うともっと細かく自分好みに変えられます。
まず始めるには、WordPressの管理画面から「外観」→「テーマ」→「新規追加」を選び、GeneratePressを検索してインストールします。そして「有効化」ボタンを押せば使えるようになります。
大事なポイントは「子テーマ」を作ることです。子テーマとは、親テーマ(GeneratePress)の機能を引き継ぎながら、自分だけの変更を加えられる仕組みです。こうしておくと、親テーマが更新されても自分の変更が消えません。
CocoonとGeneratePressの違い
Cocoonは最初から多くの機能がついていて、初心者でも簡単に使える設計です。一方、GeneratePressは「必要最低限」を大切にしています。そのため、「何でもそろっている」というよりも、自分で必要なものを選んで追加する自由があります。
例えば、Cocoonでは最初から用意されているパンくずリスト(今どこのページにいるかを示す道しるび)や関連記事表示などの機能は、GeneratePressではプラグインやコードで追加する必要があります。
でも、GeneratePressは軽いのでページの表示速度が速く、大きなサイトを作るのにも向いています。
カスタマイズの基本
GeneratePressのカスタマイズは「外観」→「カスタマイズ」から行います。ここでは色やフォント、レイアウト、ヘッダーやフッターなどを変更できます。
例えば、「色とタイポグラフィ」では文字の大きさや背景色を、「レイアウト」ではコンテンツの幅やサイドバーの位置を設定できます。「ヘッダーとフッター」では、ロゴやメニュー、著作権表示などを変更できます。
GeneratePressはシンプルなので、必要な機能はプラグインやCSSで追加していきます。CSSとは、ウェブサイトの見た目を決めるコードのことです。例えば、見出しの大きさを変えたいときは「追加CSS」に次のようなコードを書きます:
h2 {
font-size: 24px;
}
Code language: CSS (css)
子テーマの作り方
子テーマを作るには、WordPressのテーマフォルダ(/wp-content/themes/)の中に「generatepress-child」のようなフォルダを作ります。その中に2つのファイルを用意します。
- style.css – デザインを定義するファイル
/*
Theme Name: GeneratePress Child
Template: generatepress
*/
Code language: JSON / JSON with Comments (json)
- functions.php – 機能を追加するファイル
<?php
add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'enqueue_parent_theme_style' );
function enqueue_parent_theme_style() {
wp_enqueue_style( 'parent-style', get_template_directory_uri() . '/style.css' );
}
?>
Code language: HTML, XML (xml)


もし、この作業が難しいと感じたら、「Child Theme Configurator」というプラグインを使うと簡単に子テーマが作れます。
CSSとfunctions.phpでできること
CSSを使うと、サイトのデザインをもっと細かく調整できます。例えば、投稿タイトルを中央に配置して色を変えたいなら:
.single-post .entry-title {
text-align: center;
color: #0073aa;
font-size: 28px;
}
Code language: CSS (css)
また、必要な機能はプラグインで補います。例えば、ツイッターやフェイスブックのシェアボタンを表示したいなら「Simple Social Icons」、検索エンジン対策をしたいなら「Yoast SEO」などのプラグインを使います。
functions.phpを編集すると、WordPress管理画面に自分だけのメニューを追加したり、特定のページでサイドバーを非表示にしたりできます。
テンプレートファイルを編集すれば、ページごとのレイアウトを変えたり、404エラーページを自分好みにデザインしたりできます。
無料版でもできること(GenerateBlocksプラグイン)
GeneratePressの無料版でも、十分実用的なサイトが作れます。特に「GenerateBlocks」プラグインと組み合わせると、見栄えの良いページが簡単に作れます。
このプラグインには次のような機能があります:
- コンテナ:ページの枠組みを作る
- グリッド:複数列のレイアウトを作る
- ボタン:クリックを促すボタンを作る
- 見出し:きれいなタイトルを作る
また、GeneratePressは軽量なのでSEO(検索エンジン最適化)にも有利です。画像の最適化やキャッシュプラグインを使えば、さらに表示速度が向上します。
有料版でできること(Site Library)
有料版(Premium)にすると、もっと自由にサイトを作れます。例えば、「Site Library」という機能を使えば、お手本となるサイトデザインを丸ごと取り込んで、そこから自分のサイトを作れます。「Header Element」を使えば、ページごとに違うヘッダーを設定できます。
また、WordPressの標準エディタ(Gutenberg)と組み合わせると、さらに可能性が広がります。特に「GenerateBlocks」という公式プラグインを使うと、格子状のレイアウトやカード型のデザイン、きれいなボタンなどが簡単に作れます。
まとめ
GeneratePressは「シンプル」を最大限に活かすことが成功への鍵です。最初から完璧にしようとせず、少しずつ変更を加えて、自分だけのサイトに育てていきましょう。
わからないことがあれば、公式サイトやフォーラムも参考になります。GeneratePressは多くの人に使われているので、情報もたくさんあります。シンプルさを楽しみながら、あなただけのウェブサイトを作ってみてください。