大阪・関西万博の年間パスポート(通期パス)を購入したものの、登録手続きで壁にぶつかってしまったという相談があります。特に「らくらくスマートフォン」のような機種では、認証に苦労することがあります。この記事では問題と解決策をまとめました。
らくらくスマートフォンで発生する3つの問題
古めのスマートフォン(2022年ごろのモデル)で万博IDの登録をしようとした際、次の問題が発生しました:
- ブラウザの互換性問題:標準ブラウザが正しく動作しない
- メール認証のリセット:メールアプリに切り替えると、元のブラウザ画面がリセットされる
- カメラの黒画面問題:ブラウザでカメラを起動すると画面が真っ黒になる
特に3つ目のカメラ問題は深刻です。レジに並んでいるのに、お財布が開かないような状態です。
混乱の元:「顔認証」という言葉が持つ複数の意味
万博の公式サイトやニュースを見ていると「顔認証」という言葉をよく目にします。しかし、この言葉は文脈によって3つの異なる意味で使われています。
- オンラインサイトのパスキー:iPhoneのFace IDやAndroidの顔認証など、スマホのロックを解除する機能
- 万博ID登録時の顔登録:通期パス購入者が行う顔データの登録作業
- 会場入場時の顔認証:入場ゲートで行われる本人確認
大事なことは、オンラインサイトでのなりすまし防止のための顔認証(任意)と、 万博チケットのダフ屋行為防止のための顔認証(必須)は別物です。この区別を理解せずに情報を読むと混乱してしまいます。
万博IDの認証のタイミング
万博IDの認証は、いつどこで必要なのかを整理しましょう。
1. 初期登録時(1回だけ)
万博IDを新規作成するときに、次の3つから認証方法を選べます:
- メールによる認証(ワンタイムパスワード)
- 生体認証・パスコード認証(スマホの画面ロック機能を使用)
- アプリによる認証(Google Authenticatorなどを使用)
顔情報による生体認証を使うこともできますが、必須ではありません。
この顔情報は、スマートフォン内に保存した認証情報(パスキー)を取り出すのに使うだけで、万博サイトには送られません。
「パスキー」は、おおまかに言えば「コンピュータ専用の複雑なパスワードのようなもの」です。
2. オンラインサイトへのログイン時(都度)
チケット購入や予約時にIDへのログインが必要です。パスワードと選択した認証方法で本人確認を行います。
入場予約する場合、最初の一回は顔登録が必要です。
この顔情報は、万博IDサイトに登録され、入場に照合されます。
3. 入場時(都度)
年間パスポート所有者は、入場ゲートでQRコードと顔認証による確認が必要です。ここで使われる顔データは「顔登録」で一度登録したものが使われ続けます。
どの段階でらくらくスマートフォンは困るのか?
実は、らくらくスマートフォンで最も苦労するのは「顔登録」の段階だけです。具体的には次のようになります:
- 初期登録:万博IDのメール認証を選べば問題なく完了できます
- 通常ログイン:メールでのワンタイムパスワード認証なら問題ありません
- 顔登録:ここがネックになります。スマホのカメラを使って顔を登録する必要がありますが、ブラウザとカメラの連携に問題があります
- 予約・追加登録:顔認証は不要なので、問題なく行えます
- 会場入場時:会場のカメラで行われるので、スマホの性能は関係ありません
つまり、山登りで言えば「顔登録」という一つの急な坂さえ越えれば、あとは平坦な道なのです。
解決策:4つの選択肢
らくらくスマートフォンで顔登録の問題に直面した場合、次の対処法があります:
- 別のブラウザを試す:Chrome以外のブラウザで試してみる
- メール認証に切り替える:顔認証が必須ではないので、代替方法を選ぶ
- 別のデバイスで登録:家族や友人の新しめのスマホで顔登録だけ行う
- 公式サポートに問い合わせる:特定機種の問題に対応してもらう
まとめ:認証の種類と対処法を理解する
万博IDと年間パスポートの認証は複雑に見えますが、整理すると次のようになります:
- 万博IDの登録・ログインはメール認証で対応可能(顔認証は不要)
- 「顔登録」は年間パスポート所有者に1回だけ必要
- 会場入場時の顔認証は会場のカメラで行われる(スマホは関係なし)
らくらくスマートフォンユーザーは、顔登録時だけ別のデバイスを借りるか、その時点で公式サポートに相談するのが最善の方法です。大事なのは、全ての段階で顔認証が必要なわけではないという点です。ガラケーからスマホに変わった時のように、少しの工夫で新しい体験を楽しめるようになります。