Xiomi スマートバンド 9 Active のペアリングをし直した

はじめに

スマートウォッチとスマートフォンの接続で困った経験はありませんか。特にシャオミ製のスマートバンドは、ペアリング(機器同士の接続設定)で躓くケースが多く報告されています。

今回は、シャオミ スマートバンド 9 Active の接続に失敗した際の対処法を、実際の作業記録をもとに詳しく解説します。この問題の核心は、スマートウォッチ側の設定操作にありました。

問題の状況

初期症状

アプリは正常にインストールされており、アカウント設定も完了していました。しかし、肝心のスマートウォッチとスマートフォンが認識し合いません。

スマートフォン側のアプリで「デバイスを追加」を選択しても、近くにあるはずのスマートウォッチを発見できない状態が続きました。一方、スマートウォッチの画面には通常の時刻表示や歩数計測などの基本機能は表示されています。

ブルートゥース接続の確認

ブルートゥース(Bluetooth)とは、近距離での無線通信技術です。スマートウォッチとスマートフォンは、この技術を使って情報をやり取りします。

スマートフォンのブルートゥース設定を確認したところ、機能は有効になっていました。しかし、利用可能なデバイス一覧にスマートウォッチの名前は表示されません。

これは、片方の機器だけが接続を待っている状態では、相手を見つけられないことを意味しています。例えるなら、電話をかけたい人がいても、受話器を取り上げていなければ通話できないのと同じです。

原因の特定

ペアリングモードの重要性

問題の根本原因は、スマートウォッチが「ペアリングモード」になっていなかったことでした。ペアリングモードとは、新しい機器との接続を受け入れる準備状態のことです。

多くのスマートウォッチは、初期設定時に自動的にこのモードになります。しかし、一度設定が完了した後や、何らかの理由で接続が切れた場合は、手動でペアリングモードに切り替える必要があります。

デバイス検索の仕組み

スマートフォンが「デバイスを追加」で検索を行うとき、周囲のブルートゥース機器に向けて「接続したい機器はありませんか」という信号を送ります。この信号に応答するのは、ペアリングモードになっている機器だけです。

つまり、スマートウォッチがペアリングモードでなければ、どれだけ近くにあってもスマートフォンからは「見えない」状態になってしまいます。

解決方法

スマートウォッチ側の操作

解決の鍵は、スマートウォッチのシステム設定にありました。具体的な手順は以下の通りです。

画面を上下左右にスワイプして設定メニューを開きます。「システム」または「設定」の項目を探してタップします。システムメニューの中に「新しいスマホに接続」という項目があります。この項目を選択すると、スマートウォッチがペアリングモードに切り替わります。

認証コードの表示

ペアリングモードになると、スマートウォッチの画面に6桁の数字が表示されます。この数字は認証コードと呼ばれ、正しい機器同士が接続していることを確認するためのものです。

同時に、スマートフォンのアプリ画面にも同じ数字が表示されます。両方の画面で同じ数字が表示されていれば、接続が正常に進行している証拠です。

接続の完了

認証コードを確認した後、スマートフォン側で「続ける」または「接続」ボタンをタップします。数秒から数十秒後に「正常に接続されました」というメッセージが表示されれば、ペアリング完了です。

接続後の確認作業

通知機能のテスト

ペアリングが完了したら、実際に機能が動作するかテストします。最も分かりやすいのは、LINEメッセージの通知機能です。

スマートフォンでLINEメッセージを受信すると、スマートウォッチも振動して通知を表示します。この動作が確認できれば、基本的な連携機能は正常に動作しています。

通知を確認するには、スマートウォッチの画面を上から下にスワイプします。受信したメッセージの内容が表示されれば、設定は成功です。

健康管理機能の有効化

スマートウォッチを装着した状態で、心拍数や歩数の計測が開始されます。これらのデータは自動的にスマートフォンのアプリに同期され、長期的な健康管理に活用できます。

トラブルシューティングのポイント

再起動の効果

もしペアリングが途中で失敗した場合は、両方の機器を再起動してから再度試してみてください。スマートウォッチの再起動は、システム設定の「再起動」項目から実行できます。

アプリの権限設定

Android端末の場合、アプリが正常に動作するには適切な権限設定が必要です。特に、バックグラウンド動作の許可は重要です。これが無効になっていると、スマートフォンがスリープ状態のときに通知が届かなくなります。

ペアリング技術の背景

無線通信のセキュリティ

ブルートゥースによるペアリングは、単なる機器接続以上の意味を持ちます。これは、無線通信におけるセキュリティ確保の仕組みでもあります。

認証コードを使った確認手順により、悪意のある第三者が勝手に接続することを防いでいます。この仕組みがあるからこそ、個人の健康データや通知内容を安全に扱えるのです。

デバイス管理の重要性

現代のスマートフォンは、同時に複数のブルートゥース機器と接続できます。しかし、それぞれの機器は個別にペアリング設定を行う必要があります。

一度ペアリングが完了すれば、次回からは自動的に接続されます。ただし、機器の電源を長時間切っていたり、距離が離れすぎたりすると、再度手動でペアリングが必要になる場合があります。

まとめ

シャオミ スマートバンド 9 Active のペアリング問題は、スマートウォッチ側の「新しいスマホに接続」機能を使うことで解決できます。この操作により、スマートウォッチがペアリングモードに切り替わり、スマートフォンからの検索に応答するようになります。

認証コードによる確認を経て接続が完了すれば、通知機能や健康管理機能が正常に動作します。トラブル時は機器の再起動やアプリ権限の確認が有効です。