ネットショップ作成サービス「BASE」でオンラインセミナーのチケットを販売したいと考えている方も多いのではないでしょうか。実は、BASEは主に「物」を売るためのサービスなので、デジタルチケットのような目に見えない商品を販売する際には特別な対応が必要です。この記事では、BASEでオンラインセミナーのチケットを販売する際の重要な注意点と具体的な対策について説明します。
BASEとは
BASEは、専門知識がなくても簡単にネットショップを開設できるサービスです。通常は、洋服や雑貨などの「物理的な商品」を販売するために使われています。そのため、オンラインセミナーのような「形のない商品」を販売する場合には、いくつかのルールに従う必要があります。
重要な注意点
必ず何かを送らなければならない
BASEで最も重要なルールは、「必ず何かを郵送しなければならない」ということです。オンラインセミナーはインターネット上で行われるため、通常は何も送る必要がありません。しかし、BASEのルールでは、必ず「物」を送る必要があります。
これには理由があります。BASEは物を売るためのシステムなので、「商品が届いた」という証拠が必要なのです。例えば、以下のようなものを送ることができます:
- セミナー参加証明書
- セミナー内容をまとめた資料
- お礼状
- 領収書
送り方にも決まりがある
単に何かを送ればよいというわけではありません。配送方法にも条件があります。必ず「追跡できる配送方法」か「特定記録郵便」を使わなければなりません。
これはなぜでしょうか。もし購入者が「商品が届いていない」と言ってクレジットカード会社に申し立てた場合(これを「チャージバック」と言います)、あなたは「ちゃんと送った」という証拠を示す必要があるからです。普通のはがきやメールでは、この証拠として認められません。
商品説明に必要な情報
商品を出品する際には、以下の3つの情報を必ず商品説明に書く必要があります:
- 何を送るのか(配送物)
- どうやって送るのか(配送方法)
- いつまでに送るのか(配送完了までの期間)
これらの情報をはっきりと書くことで、購入者とのトラブルを防げます。
システムの特性を理解する
BASEのシステムは「物」を売ることを前提に作られています。そのため、自動送信されるメールなども「商品を発送します」といった内容になっています。このことを理解し、購入者に誤解が生じないよう工夫する必要があります。
具体的な対策
セミナー参加証明書を作る
オンラインセミナーの参加証明書や修了証を作成し、郵送するのが効果的です。参加者の名前、セミナーの名前、日時、内容などを記載したカードや証書を送ると、参加者も喜びます。これは単なるルール対応ではなく、参加者へのサービスにもなります。
特定記録郵便を活用する
特定記録郵便は比較的安く、かつ追跡可能な配送方法です。これを利用すれば、配送コストを抑えながらもBASEのルールを満たせます。送った証拠として控えを保管しておくことも忘れないでください。
商品説明を明確に書く
商品説明には以下のような内容を明記しましょう:
【配送物】セミナー参加証明書および特典資料
【配送方法】レターパックライト(追跡番号あり)
【配送完了までの期間】セミナー開催後2週間以内に発送
※本商品はオンラインセミナーの参加権です。Zoom URLは別途メールにてお送りします。
このように書くことで、購入者はどのような商品を買うのか、何が届くのかを理解できます。
購入者へのフォローを忘れない
BASEの自動メールとは別に、セミナーの参加方法について詳しく説明したメールを送りましょう。ZoomのURLやパスワード、参加する際の注意点などを伝えることが大切です。その際、メールアドレスの収集方法も商品説明に書いておくと安心です。
まとめ
BASEでオンラインセミナーのデジタルチケットを販売するには、以下の点に注意が必要です:
- 必ず何かを郵送する(参加証明書など)
- 追跡可能な配送方法を使う
- 商品説明に必要事項を明記する
- 購入者への個別フォローを行う
これらのルールを守れば、BASEでもオンラインセミナーのチケットを問題なく販売できます。ただし、郵送の手間とコストが発生するため、それを考慮した価格設定が必要です。