シニア向けのらくらくスマートフォンには、標準でボイスレコーダーアプリが搭載されています。このアプリは見た目がシンプルで、必要な機能がしっかりと揃っています。
アプリの起動から録音開始まで
ボイスレコーダーアプリは、ホーム画面の「便利ツール」フォルダの中にあります。



アプリを開くと、青い背景に大きなマイクのアイコンが表示されます。画面下部には「開始」ボタンがあり、これをタップするだけで録音が始まります。録音中は画面に音の波形が表示され、録音時間も「00:00」の形式でリアルタイムに表示されるため、どれくらい録音しているかが一目瞭然です。
録音時間に明確な制限は設けられていませんが、端末の空き容量に依存します。一般的な使用であれば、数時間の連続録音も可能です。長時間の録音を行う場合は、事前にストレージの空き容量を確認しておくと安心です。
録音の停止と保存の仕組み
録音を終了するときは、一時停止ボタン(||マーク)をタップします。すると録音が停止し、自動的にファイルが保存されます。保存されるファイル名は、録音開始時刻を基にした数字の組み合わせになります。
保存された録音は「一覧」タブで確認できます。各ファイルには録音時間と録音日時が表示され、どの録音がどれくらいの長さなのかが分かります。再生したいファイルをタップすると、専用の再生画面に移ります。再生画面では、音量調整やシークバー(音声の位置を示すバー)を使った頭出しが可能です。「先頭へ」ボタンを押すと録音の最初に戻り、「巻戻し」「早送り」ボタンで細かい位置調整ができます。



録音ファイルのタイトルは後から変更できます。メニューから「タイトルを変更する」を選ぶと、テキスト入力画面が表示されます。自動生成された数字の羅列を、「会議録音」や「メモ」といった分かりやすい名前に変更することで、後から探しやすくなります。
メニューには他にも「削除する」機能があり、不要になった録音ファイルを整理できます。ストレージ容量(スマートフォンの保存領域)を有効活用するためにも、定期的な整理は重要です。
ポイント
このアプリの最大の特徴は、操作の単純さです。録音開始から保存、再生まで、すべての操作が大きなボタンと分かりやすいアイコンで行えます。また、ファイル管理も考えられており、録音日時の自動表示により、いつ何を録音したかが把握しやすくなっています。