iOS26 を触ったとき、画面の雰囲気が前のバージョンとは大きく変わっていることに気づきました。


最初は、いつもの「デザイン刷新かな」と思っていたのですが、Vision Pro で同じ UI を見た瞬間、印象が変わりました。
フラットデザインよりも、Liquid Glass のほうが空間に自然になじむのです1。
「これは iOS7 のときとは違う種類のデザイン変更なのでは」と考えるようになりました。デバイスの普及段階とデザインの役割を踏まえて振り返ると、iOS26 の立ち位置が少し見えやすくなったからです。
1. iOS26 の「空間 UI を意識したデザイン言語」
iOS26では、Liquid Glass が導入され、UI の質感がガラッと変わりました23。
最初に iPhone で見たときには「透明感が増えたな」「ちょっと派手になったかも」くらいの印象でした。
ただ、このデザインには、最近登場したAppleの空間デバイス Vision Pro の影響があると思います4。
フラットな UI は空間の中で急に浮き上がって見えます。
板を置いたような、不自然な存在感があります。
一方で、Liquid Glass は透明感や光の反射があるので、空間に溶け込みます。周囲の光と一緒に変化してくれる感覚があって、MR 空間で見たほうが自然だと感じるほどです。
「これはスマートフォンのためだけのデザインではない」わけです。
2. iOS7 を振り返る(スマートフォンの「わかりやすさ」)
ここで、2013 年に登場した iOS7 を振り返りたいと思います。
iOS7 は「スキューモーフィック(質感のある立体的なデザイン)」をやめ、フラットデザインへ大きく舵を切りました5。
今見ると当たり前のようですが、当時はかなり思い切った変更でした。
この変更は、スマートフォンが「普及期」に入った瞬間の象徴だと言えます。
スマートフォンの使い方が一般に浸透した時期で、立体的で複雑なデザインよりも「シンプルに理解できる UI」が求められるようになっていたのです。
スイッチの形、影の使い方、アイコンの統一感。
フラットデザインはそのための標準化として、とても合理的でした。
ひとつひとつが「わかりやすさ」を優先した設計に見えます。
この段階のデザインは、スマートフォンという新しいデバイスが多くの人に受け入れられたことで、いわば”記号”になっていったことを示していると思います。
3. デザインに求められる役割は変わる
iOS7 と iOS26 の違いを整理すると、デザインの目的が変わったように見えます。
- スマートフォンの導入期(スキューモーフィズム)
- スマートフォン普及期(フラットデザイン)
- 空間デバイス導入期(iOS26)
フラットデザインは記号としての美しさがありましたが、現実空間に重ねると急に抽象度が高くなりすぎるので、違和感が生まれます。逆に Liquid Glass のような質感は、現実の光の中にもある表現なので、溶け込みやすいのだと思います。
3.1. 課題や限界も
ただ、すべてがうまくいったわけではありません。
Liquid Glass の透明感は視認性とのバランスが難しく、背景によっては情報が見づらくなることもありました6。
また、アプリによって背景の透け方に差があり、まだ試行錯誤の途中だと感じる部分もあります7。
とはいえ、空間デバイスとの親和性という視点で見ると、方向性としてはわかりやすい進化だと思いました8。
4. おわりに
iOS7 と iOS26 を比較してみると、Apple がデザインを「何のために使うか」が時代とともに変わってきたように見えます。
スマートフォン普及期には「わかりやすさの統一」。
空間デバイス導入期には「現実空間との調和」。
Liquid Glass を Vision Pro の中で見たとき、私はこの変化を肌で感じました。
デザインの役割は、デバイスの進化とともに変わるものだと、あらためて実感した体験でした。
- Appleの公式説明では、Liquid Glassは「ガラスの光学特性(屈折を含む)を持ち、動き、コンテンツ、入力に反応する丸みを帯びた半透明要素」を特徴としています。 – iOS 26 – Wikipedia
- iOS26は2025年6月9日のWWDC 2025で発表され、2025年9月15日にリリースされました。 – iOS 26 – Wikipedia
- Appleは iOS18の後継として、オペレーティングシステムの命名を年号に合わせる方針に変更しました。「26」はリリース時期(2025年9月〜2026年9月)を表しています。 – iOS 26: Everything We Know | MacRumors
- Liquid Glassデザインは、visionOSの影響を受けて開発されました。Appleは全プラットフォームで統一されたデザイン言語を導入しています。 – iOS 26 – Wikipedia
- iOS7は2013年にリリースされ、スキューモーフィックデザインからフラットデザインへの大転換を果たしました。 – iOS 26 – Wikipedia
- iOS 26.1では、透明度を調整できる「Clear」と「Tinted」オプションが追加され、iOS 26.2ではLock ScreenのクロックにLiquid Glassの不透明度を調整するスライダーが導入されました。 – iOS 26.2 Coming Soon With These 8 New Features on Your iPhone – MacRumors
- iOS 26.2では、MeasureアプリなどにもLiquid Glassデザインが拡大適用され、システム全体での一貫性が向上しています。 – iOS 26.2’s small tweaks add up to a big update for your iPhone–here’s what’s new | Macworld
- iOS26はApple A13 Bionic以降のプロセッサを搭載したデバイスが必要で、iPhone XS、XS Max、XRはサポート対象外となりました。 – iOS 26 – Wikipedia