Zoomでイヤホンを挿しているのにスピーカーから音が出る？

「オンライン会議中にパソコンにイヤホンを挿しているのに、なぜかスピーカーから音が鳴り続ける」という相談がありました。

実は、Zoomでは、他のアプリ（YouTubeなど）と違って、アプリ内で音声出力デバイスを手動で指定できます。
これを知らないと、システムが自動で切り替えてくれないときにハマりがちです。

Zoomの出力設定を開く

まずは基本の確認から。
イヤホンの抜き差しをしてみても、PC（Windows 11）はきちんと認識しています。
YouTubeを再生すると、問題なくイヤホンから音が聞こえる。
つまり、PCのサウンド設定自体は正常です。

ここで考えることは、「もしかしてZoomアプリ側の設定が固定されてるのでは？」ということ。

設定を開くには：

あるいは、ミーティング中でも「オーディオ」のメニューから変更できます。

ここで出力先として、「スピーカー（Realtek Audio）」にチェックが入っていました。
つまり、Zoomはずっとスピーカーを使う設定のままだったのです。

試しにプルダウンから「システムと同じ」を選び、「テストスピーカー」を押してみました。
すると、今度はイヤホンからテスト音が鳴るようになりました。

Zoomは、システムのデバイス変更を自動で反映しない場合があります。
一度アプリを起動した状態で出力先を固定していると、イヤホンを挿してもそのままスピーカー出力が続くのです。

Zoomは「アプリが覚えている設定」を優先する。
OSが自動で切り替えても、Zoomが追従しないことがあるんですね。

今回のトラブルの原因は、Zoomのオーディオ設定がスピーカー固定になっていたことでした。
OSの自動切り替えを頼りにしても、Zoom内で明示的に出力デバイスを選んでいると、イヤホンが反映されません。

会議中に音が外に漏れると焦るものですが、落ち着いて「設定 → オーディオ → スピーカー」を見直せばすぐ解決できます。