macOS のストレージの空き容量が増えた
り減ったりする
(purgeable space)

Finder でストレージの空き容量を確認すると、数値が増えたり減ったりすることがあります。
その多くは purgeable space(パージ可能領域) の増減が原因です1

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1. なぜ Finder の空き容量が増減するのか

Finder の「使用可能(Available)」欄は、実際の空き容量に purgeable space を加えた値で表示されることがあります2

なぜ Finder の空き容量が増減するのか free space 実際の空き + purgeable space 準空き領域 = Finder 表示 使用可能 ディスク全体 使用済み purgeable 空き Finder「使用可能」として表示 purgeable が増える → 使用可能が増える 実際の使用量は変わっていない
使用可能 ≈ free space + purgeable space

purgeable なファイルが増えれば「使用可能」が増え、減れば数値が下がります。実際のストレージ使用量が変わっていなくても、この仕組みによって数値が動いて見えます。

2. purgeable space とは?

purgeable space とは、macOS が「必要になれば自動削除してよい」と判断しているディスク領域です。

purgeable space とは 準空き領域 ファイルとして存在するが 自動削除可能な領域 free space 完全に空の領域 ↕ 違い Time Machine ローカルスナップショット iCloud ローカルコピー キャッシュ 再生成可能ファイル

通常の空き容量(free space)は文字通り何も入っていない領域ですが、purgeable space は現在ファイルとして存在しています。ただし、システムが必要と判断した瞬間に自動削除できるよう管理されています。

具体的には次のようなファイルが該当します。

  • Time Machine が作成するローカルスナップショット3
  • iCloud 上に本体があり、ローカルにも保持しているコピー4
  • アプリが再生成可能と判断しているキャッシュファイル

2.1. macOS が自動的に解放する仕組み

ストレージが不足しそうになると、macOS は purgeable space に分類されたファイルを自動削除して空きを確保します。ユーザーが手動で消す必要はありません5

macOS が自動的に解放する仕組み 1 通常時 2 空き不足 macOS が検知 ! 3 自動削除 空き領域を確保 最大 80% 空き十分なとき ディスクの最大80%まで 蓄積する設計 反映の遅延あり 数秒〜数分後に 数値へ反映される

この動作は macOS のストレージ最適化機能の一部であり、「無駄に容量を食っている」状態ではありません。

3. ローカルスナップショットを確認する方法

ターミナルで次のコマンドを実行すると、Time Machine が作成したローカルスナップショットの一覧を確認できます6

確認方法とよくある誤解 確認方法 $_ ターミナルで確認 tmutil listlocalsnapshots / システム設定 → ストレージ Disk Utility でも確認可 よくある誤解 × 容量が減った → 何かが壊れた × purgeable が多い → ファイルが溜まっている × 手動で削除しないといけない → macOS が自動で解放する 数値が揺れても、それ自体は問題ではない macOS のストレージ最適化が正常に動いているサイン
tmutil listlocalsnapshots /

「このMacについて」→「ストレージ」でも概要を確認できます。なお macOS Ventura 以降はこの画面からは purgeable space が直接表示されなくなっており、Disk Utility を使う必要があります7

  1. Apple の Disk Utility 公式ドキュメントでも「使用可能な容量には free space と purgeable space の両方が含まれることがある」と説明されています。 – Get detailed information about a disk in Disk Utility on Mac – Apple Support
  2. Apple の Disk Utility 公式ドキュメントには「使用可能な容量には free space と purgeable space が含まれる場合がある。purgeable space とは macOS が必要に応じてファイルを削除することで解放できる領域であり、ユーザーが手動で削除することはできない」と記載されています。 – Get detailed information about a disk in Disk Utility on Mac – Apple Support
  3. DaisyDisk のガイドによると、purgeable space の大部分は Time Machine のローカルスナップショットで構成されており、それ以外にキャッシュ、スリープイメージ、スワップファイルなどの一時的なシステムファイルも含まれます。 – DaisyDisk | User Guide | Purgeable space
  4. この機能は macOS Sierra(10.12、2016年9月リリース)で導入された Optimized Storage(ストレージ最適化)の一部です。iCloud と連携し、ローカルに保持するファイルをシステムが自動管理します。 – Inside macOS Sierra: Apple’s Optimized Storage and management features | AppleInsider
  5. DaisyDisk のガイドによると、空き容量が十分にある状態では macOS は purgeable space をディスク容量の最大 80% まで蓄積する設計になっています。また、purgeable space の計算はバックグラウンドで非同期に行われるため、操作してから数値に反映されるまで数秒から数分の遅延が生じることがあります。 – DaisyDisk | User Guide | Purgeable space
  6. tmutil は macOS 標準の Time Machine 管理コマンドです。listlocalsnapshots サブコマンドで指定ボリューム上のスナップショット一覧を取得できます。削除したい場合は tmutil deletelocalsnapshots <スナップショット名> を使います。 – tmutil man page – SS64
  7. macOS Ventura、Sonoma 以降では「システム設定 → 一般 → ストレージ」の画面では purgeable space が個別に表示されなくなりました。代わりに Disk Utility でドライブを選択すると「使用可能」の内訳として確認できます。 – Remove Purgeable Space on Mac Sonoma/Ventura/Monterey | iBoysoft