! Androidの
「他のアプリの上に表示」には
要注意
(迷惑アプリ)

Androidスマートフォンを使っていて画面に触れていないときでも、突然「ストレージが危険です」「今すぐクリーン」といった警告風の画面が全画面で表示される、という相談がありました。

画面を切り替えてもどんどん別の広告が表示される
画面を切り替えてもどんどん別の広告が表示される

いったん、ホームボタンやアプリ切り替えを出して別のアプリに戻しても、また1分もしないうちに全画面が表示されてしまいます。
これでは、まともに電話やメッセージも使えません。

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1. 迷惑アプリを消せば良い

スマートフォンがこのような状態になると、「ウイルスに乗っ取られた」などと不安に思います。
しかし、スマートフォンが完全に乗っ取られたわけではありません。

これは、悪質なアプリを入れてしまった(インストール)のが原因です。
したがって、そのアプリを削除(アンインストール)すれば、問題は解決です。

ただし、そこで大事なのは、どのアプリが広告を勝手に表示しているのか。
アプリを入れてからしばらく経って問題に気づくことが多く、すぐには原因を突き止められないことが多いです。

1.1. 迷惑アプリの侵入経路

Androidスマートフォンには、このような迷惑アプリがたくさんあります。
ただし、このような迷惑アプリは巧妙化していて、どのアプリがこの広告を出しているのかわかりにくくなっています。

迷惑アプリは、「〜〜Cleaner」とか、「〜〜PDF」、「〜〜Security」などという名前のものが多いです。
これらは、YouTubeやYahooなどのニュースサイトを読んでいる途中で遭遇します。

広告は「警告 あなたのスマホが危険です」などというようなメッセージ風の紛らわしい画面で、必要な操作だと勘違いして「いますぐ解決」などと押していくとアプリのインストール画面に誘導されていくのです。さながら、光で獲物をおびき寄せるチョウチンアンコウのようです。

2. 迷惑アプリの目的は「お金」

さて、一度この迷惑アプリをインストールしてしまうと、主に2つの悪さをします。

  • 一つは、アプリを操作しようとすると、延々と別のアプリの広告を表示させることです。
    これは、広告を1回表示させるごとにアプリの開発者に報酬が支払われるからです。
  • もう一つは、言葉巧みに必要のない有料プランに加入をさせることです。
    「操作をするにはプレミアム版が必要だけど、今なら支払い方法を登録するだけで無料」などと言って、決済させようとするのです。

2.1. 迷惑度合いの段階がある

迷惑アプリにも迷惑度合いがあって、徐々にしつこさが増して来ました。

  1. そのアプリを起動したときや操作のタイミングでプレミアム版の登録画面を出す
  2. そのアプリを起動したときや操作のタイミングで広告を出す
  3. 「操作が完了していない」などの通知を表示させ、押すと広告を出す
  4. アプリの操作ボタンを通知画面に常時表示させ、押すと広告を出す
  5. 別のアプリを操作しているタイミングで、妨害するように広告を出す

2.2. 不要なサブスクリプションを避ける

引っかかると一番金銭的な被害が大きいのは(1)です。
しかし、アプリ内購入の仕組みを知っていれば避けることができます。
もし、自分が間違えて決済していないか不安なときには、支払い明細を確認する必要があります。
たとえば、Google Playの「定期購入」に入っていない1か、あるいはクレジットカードに身に覚えのない請求が来ていないかチェックして、不要なら停止します。

多くの迷惑アプリは、直接 支払いをさせるのは諦めて、とにかくたくさん広告を表示させて報酬を得ようとしています。
(2)は、アプリで操作しようとしたときに待ち時間を作って、広告を表示させる手法です。
これも、アプリを起動しなければ避けることができます。

2.3. 通知に居座る迷惑アプリ

(3)、(4)から迷惑度合いが高まります。
アプリを起動しないときでも通知画面に表示されるからです。

通知は、アプリをはじめて起動したときに、「通知の送信を許可」すると、表示されるようになります。

クリーナー系アプリにとっては、この権限が非常に都合がいいです。
ストレージが危険だ、不具合がある、といった不安を煽る表示を、「必ず目に入る」させたいからです。
そうすれば、利用者がアプリを開く回数を増やすことができ、広告を表示させられます。

通知を無視するだけでなく、迷惑アプリは削除したほうがよいです。
通知の受信は通信量やバッテリーを消耗するからです。

3. 全画面広告は通知とは別物

(5)は、通知に比べると、より悪質性が高いです。
通知広告は、通知欄に表示されるだけで、全画面を占領することはありません。

急に、画面に広告が表示され、戻る操作を邪魔されたり、設定画面に辿り着けなかったりします。

といっても、これはスマートフォンのシステムが「ウイルスに感染した」「乗っ取られた」というわけではありません。

3.1. 「他のアプリの上に表示」

設定アプリの中を一つずつ確認していきました。
アプリ一覧を開き、見覚えのない名前のアプリが入っていないかをチェックします。
すると、「クリーナー」「最適化」「ブースト」といった名前のアプリがいくつか見つかるはずです。

そのアプリの権限を見てみると、気になる項目があります。

「他のアプリの上に表示」

名前だけ見ると少し分かりにくいですが、これは簡単に言うと、どんな画面の上にも割り込んで表示できる権限です。
チャットアプリの小さな吹き出しや、画面録画の操作パネルなどで使われています。

3.2. なぜこの権限が厄介なのか

この権限が厄介なのは、「どの画面よりも前に出られる」点です。
ホーム画面でも、設定画面でも、他のアプリの操作中でも関係ありません。

つまり、ユーザーが何をしていても、それを遮ることができます。

もちろん、この権限そのものが悪いわけではありません。
通話中の小窓表示や、ナビゲーションの補助など、正当な用途もあります。

ただ、今回のように広告を強制表示する目的で使われると、話は別です。

設定画面を開いても、その上から広告が重なって表示されます。
まるでシステムの警告のように見えるので、慣れていない人ほど信じてしまいそうです。

ただし、「他のアプリの上に表示」の権限は、Android 15 で制限付き設定になっています1

4. まとめとして感じたこと

「他のアプリの上に表示」は、一般ユーザーが思っている以上に強力な権限です。
特に、クリーナー系広告アプリがこれを使って妨害的な表示を行う場合、その悪質性は一段上だと思います。

原因が分からない全画面広告に悩まされたとき、この権限を一度確認してみる価値は十分にあります。

  1. Android 15の端末で「他のアプリの上に重ねて表示」が無効になっていて実行できません。どうすればいいですか? | DeployGateヘルプセンター