- 「気づいたらdヘルスケアが歩数計が止まっている」という相談がありました。
- 原因はAndroidの省電力とアクセス権限の自動削除。
アプリの設定でオフにしました。 - ついでに貯まった歩数ポイントがそのままになっていたので、d払いアプリのポイント利用設定もオンにしました。
dヘルスケアアプリで歩数が記録されなくなる現象
スマートフォンで健康管理をしていると、ある日突然歩数が記録されていないことに気づくことがあります。
歩数計が正常に動作していると思っていたのに、ふと確認すると記録が止まっている。このような経験をした人は意外と多いのではないでしょうか。特にAndroidスマートフォンでdヘルスケアアプリを使っている場合、この現象は珍しくありません。問題は、アプリが動いているように見えても、実際には歩数の計測が停止している点です。
Androidの省電力機能が原因だった
歩数計測が止まる主な原因は、Androidの省電力機能にあります。
Androidには「バッテリー最適化」という機能があり、バッテリーの消費を節約するためにアプリの動作を制限します。この機能は便利なのですが、健康管理アプリのように常時動作が必要なアプリには悪影響を与えることがあります。
さらに、長期間使用していないアプリのアクセス権限を自動的に削除する機能も搭載されており、これが歩数計測の停止を引き起こすことがあります。
バッテリー最適化機能(Dozeモード)
バッテリー最適化機能は、Android 6.0から導入された「Dozeモード」1という仕組みの一部です。スマートフォンがスリープ状態になると、システムがアプリの動作を自動的に制限し、バッテリー消費を抑えます。しかし、dヘルスケアアプリの場合、バックグラウンドで歩数センサーにアクセスできなくなり、歩いているのに歩数がカウントされない状況が発生するのです。
歩数計測には、スマートフォンに内蔵された「加速度センサー」2が使用されます。このセンサーは、端末の動きを検知して歩数をカウントします。省電力機能により、アプリがセンサーにアクセスできなくなると、歩数計測が停止します。
バッテリー最適化を無効にするには?
この問題を解決するには、dヘルスケアアプリのバッテリー最適化を無効にする必要があります。

- まず、Androidの「設定」アプリを開きます。
- 次に「アプリ」(または「アプリと通知」)の項目を選択します。
- 多くの機種では「詳細設定」の「特別なアプリアクセス」中に「電池の最適化」または「バッテリー使用量を最適化」という項目があります。
- アプリ一覧から「dヘルスケア」をタップし、「最適化しない」を選択します。
基本的な流れは同じですが、具体的な設定の項目名はAndroidのバージョンやメーカーによって少し異なります34。
Android機種によっては、Google Fitとの連携が必要な場合もあります。dヘルスケアアプリの「連携サービス設定」から、適切な計測方法を選択してください。
設定を変更した後は、そのままでもdヘルスケアアプリが正常に動作するようになることが多いです。もし、うまくいかないときは、念のためにスマートフォンを再起動しておくと、より確実に設定が反映されます。
アクセス権限の確認手順
続いて、dヘルスケアアプリが必要な権限を持っているか確認します。
- 「設定」→「アプリ」→「dヘルスケア」→「権限」を選択します。
- 「身体活動」または「フィットネス」の権限が有効になっているか確認し、無効になっている場合は有効にします。
Android 10以降では、位置情報の権限も必要な場合があります。「位置情報」の権限も確認し、必要に応じて「常に許可」に設定します。

dヘルスケアアプリで獲得したdポイントの使い方
ちなみに、dヘルスケアアプリには、歩いた分に応じてdポイントをもらえる仕組みがあります。
dヘルスケアアプリでは、目標歩数を設定したり、特定のミッションをクリアしたりすることでdポイントを獲得できるのです。健康維持と節約の一挙両得です。
ただし、このdポイントには有効期限があります。キャンペーンで獲得した「期間・用途限定dポイント」は90日で失効してしまいます5。
d払いでdポイントを活用する設定方法
せっかくもらったdポイントを有効活用するには、「d払い」アプリでどんどん使っていくのがおすすめです。「d払い」は、バーコード決済とネットショッピングでdポイントを使えるサービス、いわば、ドコモ版の「PayPay」みたいなものです。

店舗でのバーコード決済の場合、d払いアプリのホーム画面右下にある「ポイント利用」ボタンをオンにするだけで設定完了です。ボタンが赤色になっていれば、決済時に自動的にdポイントが使われます。
ネットショッピングでのdポイント利用設定
ちなみに、ネットショッピングでdポイントを使う場合は、ちょっと複雑。
- 設定を変更する際は、dアカウントでのログインが必要です。
- d払いアプリの「アカウント」タブから「dポイント利用(Amazonなど)」を選択し、「dポイント利用設定はこちら」をタップします。
- 「随時決済」という仕組みを使用し、「dポイントをすべて利用する」を選択します。
設定完了後は、次回のネットショッピングから自動的にdポイントが利用されるようになります。
dアカウントの「エコシステム」
dヘルスケアアプリとd払いの連携は、dアカウントのエコシステム(経済圏)の一部です。様々なサービスが提携していて、dポイントを獲得し、幅広い場面で活用できます。
- dカードでの買い物、ドコモの携帯料金支払い、dショッピングでの購入など、日常生活のあらゆる場面でdポイントが貯まります。
- 貯まったポイントは、コンビニエンスストア、ドラッグストア、レストランなどの実店舗や、Amazon、メルカリなどのオンラインショップで使用できます。
dポイントクラブアプリやウェブサイトでは、残高と有効期限をチェックしできます。
まとめ
dヘルスケアアプリの歩数計測問題は、Androidの省電力機能を適切に設定することで解決できます。そして、獲得したdポイントをd払いで有効活用することで、健康管理と節約を同時に実現できます。設定は一度行えば継続的に効果があるため、早めの対応をお勧めします。
- 歩数計測できない場合ケース1~7(Android)|アプリの使い方|dヘルスケア – dヘルスケア公式サイトによるAndroid端末での歩数計測トラブル解決方法
- dヘルスケアの歩数がカウントされない場合の対処法!連携の設定や問い合わせ方法【iPhone&Android】 | スマホサポートライン – dヘルスケアアプリの歩数計測問題の具体的な対処手順
- 自動調整バッテリーとバッテリーの最適化をオンにする – Google Pixel ヘルプ – Google公式によるAndroidバッテリー最適化機能の説明と設定方法
- Androidで電池の最適化をオフにする方法! プッシュ通知の遅れを改善しよう – 機種別のバッテリー最適化無効化手順の詳細解説
- d払い(バーコード決済時)のdポイントの利用設定方法を教えてください。 – d払い公式サポートによるポイント利用設定の手順
- d払いで、dポイントの利用/利用しないを切り替える方法(Amazon・店舗、期間限定ポイントも) – ネットショッピングと店舗でのdポイント利用設定の違いと方法
- 【dポイントクラブ】dポイントとは – ご利用ガイド – dポイント公式による通常ポイントと期間・用途限定ポイントの違いと有効期限
- dポイント 有効期限のルールが変わる 注意点は?(山口健太) – エキスパート – 2025年10月から変更予定のdポイント有効期限ルールについての解説
- Amazonでdポイントを使う方法。別途、充当方法の事前設定が必要です! – Amazonでd払いを利用してdポイントを使う具体的な設定方法
- DozeモードはAndroid 6.0以降に搭載された省電力機能で、端末が静止状態で画面がオフの場合にアプリの動作やネットワーク接続を制限してバッテリー消費を抑制します。Android 7.0からは移動中でもDozeモードに入るように改良されました。 – Doze とアプリ スタンバイ用に最適化する | Android デベロッパー
- 加速度センサーは端末の動きや振動を検知するセンサーで、歩行時の上下方向の振動パターンを解析して歩数をカウントします。スマートフォンでは3軸(X、Y、Z)の加速度を測定し、地磁気センサーと組み合わせて正確な歩数計測を実現しています。 – Androidスマホにおける「歩数カウント」精度向上への歩み | OPTPiX Labs Blog
- Pixelシリーズの場合、設定手順が若干異なります。「設定」から「アプリ」→「●個のアプリをすべて表示」を選択し、dヘルスケアアプリを探します。アプリ詳細画面で「バッテリー」をタップし、「バッテリー使用量の管理」を「制限なし」に設定します。
- HuaweiやOPPOなど、独自のカスタムAndroidを搭載している機種では、さらに特別な設定が必要な場合があります。これらの機種では、メーカー独自のバッテリー管理機能も確認する必要があります。
- 「歩いておトク」の進呈ポイントを、「dポイント」から「dポイント(期間・用途限定)※」へ変更いたします。※ポイント有効期限:進呈日から90日間 – お知らせ告知|dヘルスケア(2018年7月)